私は改進党を代表いたしまして本条約の承認には遺憾ながら反対の意を表するものであります。反対の理由は先ほど曾祢委員が表明せられましたのと大体同じでありまするから、私はあまり長い言葉は用いません。ごく簡単に理由を申述べたいと存じます。質疑の際にも申したのでありまするが、この条約全体を読みまして、又衆議院などにおける水産委員会との連合委員会における質疑応答を読んでみましても、いかにもこの条約は我が国には不利であるということを明らかに感得できるのであります。第一この条約の締結が非常に急がれたということに我々は不審の念を抱かざるを得ない。若しこの条約が独立直後に行われるということであれば国民の疑惑も或いはなかつたかもしれないのでありまするが、
