海運局長に伺いたのですが、今の海運局の従来までの政策というものは、一貫して、日本が戦前に持っておったところの航権をあくまで確保しなければならぬ、それがためにはどんな犠牲を払っても援助していくというふうな方針に立っておいでになるように思うのです。これは一面において、あるいは戦前に所有したものを失わないようにするという見方は正しいかもしれない。しかし私はこの日本の海運の振興ということから考えますと、定期船を偏重すべきか、不定期船に重点を置くべきものかということは、なかなかむずかしい問題だと思うのです。大体英国の今日まで伸びてきました過去の歴史を見ましても、不定期船をあくまで伸ばしたために、それが結局世界の海を征覇し、やがて定期航路を開く
