書いてありません。
書いてありません。
こういうことになつております。遠方で行けない者は龍名館にかりに百日泊つておつたとすると、それに月に三回往復したとすれば往復日数を一日に加えてやると百六日ということになつているが、間違いなかつたならばこれを確認してくれというようなことで、使いをやつて確認書をとつてきたのだから、おそらく間違いないと思います。
日数ですか。
わかりませんね。
その当時はわかつていたが、現在はわからないんです。
本人について……。
後渡しです。前にちよつと金を貸せといつて借した金もありますが、大体において金を貸せという人はない。
まだもらいたいという人は一人もいなかつた。これらからお上げしたんです。
そうです。
帳面があればわかるかということですか。
帳面がないのです。
帳面はあつたけれども今はないというのです。
帳面といつて……傳票です。
最初私がなぜこういう会計の責任者とか監督になつたかということを申しますれば、この種の運動については共同の金だから、とかくどうだこうだといううわさ、使いこむという悪いことはどうか知りませんが、そういう疑惑をもちたがるものだから、たれか責任者を立てたらいいだろう、こういうことから皆んなが私になつてくれということになつた。いや、自分は会計とか経理とかいうことはだめな人間だから。とにかくあなたがなつてくれればそれでいいのだ、あなたに取扱つてくれというのではないのだ、少少の違いがあつても疑惑はもたないからそうしてくれ。自分はおおざつぱな男で、そんな計算のできる男ではない。会計というようなことは最も不得手で、したことはない。とにかくこうやつてく
住所は知りませんが、福岡市水茶屋の九州石炭鉱業協会内ですが……。
わかります。
そういう人は、ちよつと五万円貸してくれとか、十万円貸してくれとか、今度帰つてきたら持つてくるから、何ぼ貸してくれとかいつて、長い滯在の人は前借りした人もございます。結局そういうものを総計算してそれだけ拂つたことになります。
それはよけい渡したこともある。
五十万円も一遍にやつたことがある。
毎日々々五十万というそんな金はありません。