それでは安孫子さんに聞きます。
それでは安孫子さんに聞きます。
大体大臣は自由判断で答えられた、政府委員も自由判断で答えられておる、それを大政党たる自由党側から、共産党だからこまかく答えることはないと言うのは何事だ。
それではあらためて報告いたします。私が聞いたことは事実でありますから……。
広川農相に聞きたいのは、一割増産に力を入れておられる、しかしこれは安孫子さんの答えでもやみがないとは言えない、あなたはあるとも言つておらないし、ないとも言つておらない、やみだからわからないと言つておる。これが表面に出て来るのが一割増産の数字であつて、日本の生産量は実際は上らないのではないかと思いますが、これはどうですか。
そこで伺いたいのは、そういう形で増収できると言われますが、増収するには農民に一つの意欲が必要だ、何かの目標がいるでしよう。資本主義ならもうけたい、共産主義なら奉仕したい、こうなります。これが事実です。あなたが言うところの意欲とは一体何ですか。品種の改良をやつた、あるいは温床育苗をやつた、そうしていろいろよけいに、米をつくつたと、いろいろなことを言われますけれども、かえつて農村においては米や小麦をたくさんとればやみ値が下るから、結果においては——これは私の主観を言うのではない、農民としては結果においてはよけいつくらぬ方が得だという結論になりはしませんか。
日本人たる以上はと二言目に言われますが、その日本人はいろいろの政党にわかれておる。農民組合まで持つている。現在の社会におきましては、すべて個人の経営なんです。だから百姓をしておりましても、何割米をよけいにつくりましたところが、供出米を先に出しましたところが、決してその人の責任を、全部政府が最後まで見てくれるものじやない。だから米をつくるということも、やはりもうけが中心になる。自分にどれだけの利潤があるかということが中心になる。だからそれに対する価格的な裏づけ、経経的な施策、これを聞いている。
米の価格を徐々に上げておられる。それと同じように、徐々に税金も上げている、これはよく御存じですか。
国の税金では安くなつておりましようが、地方税はふえている。私たちは大阪におりまして、近郊農村の例をとりますと、大体私たちの農地区におきましては、四反半ほどつくつておる。今度米価が上りました結果、地方税が三割上つた、それを二割に値切つたところが、反について千円ずつ損になつた、こういう現象がある。これは農林大臣として見ます場合におきましては、非常に困る結果になる、あなたの意思に沿わない。これは農民に間違つて税金をかけたんですか。それともまた税率の中に、こういうふうに米価を追つて税金をしぼる形があるんじやないのですか。
今は高いと思われるのですか。低くなることを望まれるなら、今は高いのですか。
私はこういう意味合いにおきまして、一割増産運動というものが、非常に農相の朗報的の政策によつて災いされておると思います。できなくなつてしまつたこともやつてやろうというのがあなたの政策の中心であります。いつ聞いてもそうです。これは占領下の農林大臣としてはこういう言いまわしが必要かもしれませんが、一割増産を問題とされるなら、もう少し価格の点において、あるいは農業施策の点において、農村の実情を見てやつていただきたい、こう思います。もう一つ、農村におきましてはこうなつております。今あなたが言われましたように、米価が上つた。この上つた基準は言うまでもなく、一等が五千七百六十六円五十銭、三等が五千五百二十九円、五等が五千四円、そうしますと、三等は
仮払いの額が遅れておるから、それじやいけない。早く払うようにしてやろう、こういうふうに思われるのですね。これはよくわかりますけれども、実際はそうではないのです。これは農業協同組合が非常な借金をしているのです。協同組合の赤字なんです。だから協同組合の金融のものが、米代をもし払つてしまつたなれば則るのです。協同組合の金融が困るのです。だから農民に米代を払わぬうちから、本年度供米代金から先に引いておこうということで、天引きしておるのです。こういうふうなことは御存じでしようか、御存じありませんか。
これは言葉で済まないのです。納得しておらないのです。納得しておらないから、私がこの前帰りましたときに、これは一体どうなるのでしよう、こう言うのです。で私は農民に、広川さんがおられるのですから、閣議の中においても非常に顔がきくから、そういうことはないだろうと言つておいたのです。しかし事実におきまして、これは決してそんななまやさしいものじやないのです。農民が納得してこれを貯金した、そんなものではないのであつて、これは農民が一日も早くもらわなければいけない。農村では娘の身売りが出ておる。紡績に出た娘が食えないから、林君も申しましたように、山の裏で身売りをしているのです。だから貯金するような余裕なんかないのです。だからこういうふうなことが実
もしそのようなことがございましたなれば、これは供出に非常な影響を与える、こういうふうなことはお考えになりますか。
それではこれは供出阻害行為である。だからこういうふうな阻害行為に対して、どういうような手を講じる、こういうようなことを考えておられますか。
それから米価が上つた上つたと言われておりますが、米価が上つた反面に、米の検査が非常に嚴重になつている。むちやくちやに厳重になつているのです。ここに統計がございますが、これは昭和二十一年を基準にしますと、一等が六五あつた。二十二年には四八、二十三年には一八、二十四年にはこれはないのです。二十五年産米も、大体これは食糧庁の予定数量だということを言われておりますが、ないのです。二等は二十一年に二七あつたのが、二十二年には三五、二十三年には四一、二十四年には一二、二十五年には八と、こう下つているのです。それから四等を例にとりますと、二十一年には一であつたのが、二十二年には二になつている。二十三年には七になつて、二十四年には二六になつているの
そうすると戦争が終りましてから、相当年数がたちました今日におきましても、米の品質は大体同じなんだ、こういうようなお考えはないでしようか。それとも検査が故意に厳重になつた、その一例としてこういうふうに私たちがひがんで申しますのは、大阪府北河内都寝屋川に検査に参りましたときに、検査に参る人が一等二等の判を持つて行かなかつた、三等も持つて行かなかつた。それで非常に農民が怒りまして、激昂した農民が交渉した結果、あわてて三等の印をとりに行つた、こういうような例があるのです。だからこのことにつきまして非常に疑問に思いまするのは、検査の規格というものは、大体一つの基準できめられておるにもかかわらず、最近になつて特に何か金融操作のために、わざと規格
これは大阪だけではなしに、全国的にこうなつた。台風の通らなかつたところにおきましても、四等が多い、五等が多いのです。それから一等二等はないのです。だからここにおいてどうしても私たちがあなたにはつきりと聞いておいてもらわなければならないことは、何か金を払うのをからくりされる、こういう意味合いにおいて検査に対してこういうふうな非常に厳重な規定を設けておられるのじやなかろうか、こう思うのですが……。
そういたしますと、米価をこういう点からお考えになつたことがございますか。昭和十八年に三等を基準にいたしまして一〇〇であつたものが、二十四年においても一〇〇になつておる。四等が九九・五であつたものが九五・四に下つておる。約五%下つておるのです。だから四等は非常に損になつておるのです。その損になつておるところの四等にたくさん規格を落す。だからこれは意識的、計画的にいわゆる供米代金の支払いのために、こういうような操作が行われているのじやなかろうか、こういうようなことをしつこく聞くのです。
そうすると、この問題は元に返りまして、先ほども申しましたように、ここにも書いてございますが、二千百五十五円もらわなければならないのを、千六百二十円しかもらつておらない、千六百円しかもらつておらない、あるいはもつと少くしかもらつておらない、この農村におけるところの問題をどういうふうに解決つけていただけますか。
それではあなたの説の中心は、いわゆる納得しないで云々が問題になつておるのですね。これは農民が納得をしてやつたか、納得してやらないかということは、何を基準にお調べ願えましようか。