これも今日ではほとんど定論になつておるのでございますが、御承知のように当時の米ソ関係というものは、この前も申し上げましたように、ハリー・ホプキンスがルーズベルトの代理特使としてモスコーへ入り、両方で、百パーセント資本主義と共産主義の主張をしないように、外交上考慮をすれば米ソ両陣営は円満に行けると考えておつた時代であります。それから日本の問題は、弱くするということが語弊がありますならば、少くとも、フイリピン、濠州、その他東南アジア諸国、隣邦中国に対して再び脅威を与えるような強い国にならないようにという方針をとつておつたことは、北山さんも十分御承知と思います。私もいろいろのもので読んだり、あるいは戦後あちらへ参りまして、当時の占領政策を
