ちよつと恐れ入りますが、もう一回……
ちよつと恐れ入りますが、もう一回……
そうでございますか。私はそれよりも一般異動として、吉武警部を転任させるのが至当と考えまして、そういうふうにしました。
勿論ございました。
私の意見としましては、成るべく早く逮捕しろということをかねがね言つておりました。そこで十二月の七日の日でありますが、地検の方へ連絡を取りまして、一応逮捕令状の請求をいたしまして、逮捕令状を取つて置きました。そこで坂本刑事部長といたしましては、当初吉村商店のノイル生地の三十五万円の詐欺事件について逮捕令状を取つたのでありますが、更に念を押す意味におきまして、坂本刑事部長自体が地方検察庁の馬場次席検事に面会をいたしまして、これによつて佐藤昇氏を逮捕して、この事件を立てたいということを申したのであります。その際に馬場次席検事の意見としては、尚起訴を確実にするためには、坂本刑事部長の説明した北海道並びに宮城におきまして、二千万に上る詐欺事件
そういうわけでございます。
全然ありません。
この佐藤昇氏の事件につきましては、私の所へ何人も揉み消しであるとか、或いはそれから干渉であるとか、或いは引延ばしであるとか、全然そういう何がありませんで、私としては極めて自由な立場において処理ができたと考えております。
そうであります。
そういう趣旨はありませんです。我々としましては、ただ軽い事件で検挙いたしまして、これが不起訴になつたり、全然起訴されないということになりますと、これこそ私は人権擁護の立場から、捜査官としてはまあ非常な失敗であろうという良心的な考えからやつたのでありまして、もとよりこの佐藤昇氏を検挙する場合におきましては、いろいろ各方面にも関係があるということも薄々知つておりますから、まあいろいろな点で障害があるかも知らんということは自分も前以て考えておりましたが、併しこれを除去することが我々の民主警察の目標であるという考えからやつたわけであります。
偶然まあ時期がそうなつておりますので、一応皮肉的に見えるかも知れませんが、全然そういう意図はなかつたのであります。
それは松本捜査二課長が、折田警部か宗像主任の身辺について何か山之内製薬について調査しておるというようなことを聞きまして、これは非常に捜査の妨害になるのではないかという申出がありましたので、私といたしましては時期が悪いという考えから大園警務部長にその点を指示いたしまして、直ちに中止させました。
まあ幹部でありますね、少くとも署長級であるとか、警視級の場合におきましては、一応私の耳にも入れる場合がありますけれども、まあ大体において細微の問題につきましては人事権を持つております人事を主管しております警務部長の耳に入れまして、警務部長の指揮によつて調査をするということになつております。
その点は私は存じませんが、宗像主任の部屋の者が何か折田警部の所にこういうようなことがあるということを報告しまして、その報告に基いて折田警部が直ちに山之内製薬会社の調査に当つていた、こういうふうに私は聞いております。
何ですか。
ええ、中止いたしまして、尚私の方も監察官をしてその間の状況を十分に調査させました。その報告書につきましては、法務委員会の方ヘ書面として差上げてある筈でありますから、御覧頂きたいと思います。
そういうようなことも聞きましたので、直ちに監察官をして吉武……現在の上野の次席の吉武警視を監察官をして調査させました。その結果についてはまだ確たる結論はつけかねるのでありますが、吉武警部の側の意見としましても、必ずしも捜査を妨害したとか、揉み消しをやつたというようなふうにも考えられない節もありますので、この点は私としましては今少し事実を調査する必要があるのではないかと考えております。
それはですね、それは池田監察官をして調査さしたわけであります。
勿論外の監察官をして調査さしたわけです。折田警部は監察官付警部でありまして、第一方面藤澤監察官の下であります。そうして……失札しました。折田警部につきましては本庁勤務のものでありますので、直属上官である藤澤第一方面監察官が本庁の監察をやる職権を持つておりますので藤澤監察官をして折田監察官付警部を調査さしたわけであります。そうして吉武警視につきましては担任の池田監察官をして調査さしたわけであります。
はつきりした結論は得ておりません。私の考えとしましては、双方にそれぞれ理由があるのではないかと考えております。
そういうようなふうに聞いております。