田
田島信男
紀栄丸機関士
1951-05-15
衆議院・行政監察特別委員会
魚といつてもいろいろありますが、かれい、いか、そんなようなものですね。そのときによつて何でも積みますけれども……。
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魚といつてもいろいろありますが、かれい、いか、そんなようなものですね。そのときによつて何でも積みますけれども……。
あのときはかれいがおもな目的でした。
羅臼に着いたらばしけだつたです。それで魚はあつたわけだけれども、荷物の荷役を見合せていたのです。そうしているうちに内地の船が私どもの値段よりも相当高く買つて行つたわけです。それで間に合わないので、一時見合わせようというわけで、二、二日待つた。そうしているうちに南で吹かれた。しけにあつて、知円別に船が上げられたわけです。船を上げると同時に、村の人に総出で巻いてもらつて、船の穴の明いたところを修理しまして、なぎを見て船をおろして根室に来ることにしたのです。
知円別です。
羅臼から五里くらいです。
そうです。
そうですね。一尺五寸ぐらいの穴を明けたんです。
一時間か二時間で修理したです。
ええ。
そうです。
買うことができないわけではないが、値段が合わないから見合せたわけです。
ええ。
何もといつても、あれでも、先に、内地の船が入る前に、十箱ぐらい積んだのがあつた。それはしけのときに海に入れた。
投げたんでなく、落ちちやつた。
デツキに積んであつた。
帰りは積んであつたのです。
みやげ物ばかり五箱くらい……。
その知円別で船を上げたときには、山本という業者の番屋がある。そこの漁夫に手伝つてもらつて船を巻いたわけです。船を、しけているときに横になつて上げたのです。村の人が出てくれたけれども、だれもあの寒いときに海の中に入つてくれる人がない。そこの漁夫に入つてもらつて、大まわしをかけて巻いた。その漁夫は根室へ帰つて来る漁夫です。そこでその礼として、その荷物、雑貨を積んだ。
三十個です。
さあ、それは……。