次に、安保条約についてお伺いをいたします。 昭和三十五年岸内閣によりまして安保条約の改正が進められましたときに、この院内において賛否をめぐっての激しい論議が展開をされたので、そのときに猛烈な反対論があって、世論は騒然となりました。この国会もデモ隊に取り巻かれましてその重囲の中で論議が続けられたのは、私どもはきのうのようにあざやかにまだ記憶に残っておるところであります。それからすでに九カ年を経た今日になりまして初めて国民は安保条約の恩恵を認識をいたしたと思います。日本は憲法のたてまえどおり、軍事力を持たないで、ただ自衛のための防衛力を持つのみといたしております。しかしながら今日は核兵器の時代で、局地的な紛争ならば別として、外国の侵
