むろんドツジさんに私の方から出した事柄も、今私が申し上げた事柄とかわりはありません。ここで申し上げた趣旨のものが出たというふうに御了承願いたいと思います。
むろんドツジさんに私の方から出した事柄も、今私が申し上げた事柄とかわりはありません。ここで申し上げた趣旨のものが出たというふうに御了承願いたいと思います。
日本銀行の金融政策の基本というものは何ら変更はありません。これは結局安定経済の上で輸出振興をはかつて、そうして資本の蓄積をはかつて行こうとする、そういう大きな目的を達する場合に、客観的な情勢の変化を応じて打つ方法が違うというだけにすぎません。非常に物が売れない場合に、どういうことをやるか、結局目的は大いに輸出を振興しなければならぬ。物が売れるような場合は、輸出を振興させるにはどうするかということでありまして、これは今日のような激しい客観情勢の変化の場合においては、あるいは極端に、日々に考えを新たにしなければならぬ。世間では往々そういうことを何だか非常に朝令暮改とかいうようなことをいうのですが、私から言えば、そういう人たちこそ客観情勢
適正通貨量というようなことは非常にむずかしいものです。單にいろいろな資料で、そのときにおける適正通貨量を出しても、翌日は違つておる。なかなかある一定の適正通貨量を出すということは、ある一定のときにおいて、こういうふうな資料からすればこのくらいがよかつたであろうという、むしろ私に言わせれば懐古的なもである。毎日々々の日本銀行の発行高について、適正通貨量なんて言うてみたところが、神様でない限りは私は不可能であると思う。しかしそれだからといつて、全然見当がつかぬというわけではない。ある程度の見当がつくという意味でやるのであります。それをやるのには、私の考えでは、やはり手形取引というものを円滑にする。言いかえれば、大体商売をする上において手
非常に何としても答弁をある程度具体的に求められておるようですが、やはりお考えを願つておきたいことは、私が年末の通貨量はこのくらいだと言うと、いい面もあるのですが、なかなかまた悪い面もある。総じて申し上げれば、年末だけで相当日本銀行の発行高もふえるということだけはそうである。しかし私の見地からすれば、何も心配することではない。それだけ日本の経済活動がよくなつたということを意味する。そういう意味合いにおきまして、相当ふえるという程度で、今はすでに米価がおきまりになつたかしりませんが、かりに米価もきまらぬとなると、これなんか大きな今後の問題である。それからまた今日農村の経済状態がどうなるか、今から年末にかけての一番大きなフアクターは、何と
通貨を考える場合におきまして、物価を考えることはむろんであります。特に日本の経済は、原料の輸入を大きく海外に仰いでおりますので、海外の物価の動向——今日海外でも相当物価が騰貴しておる。私の考えでは、原料が海外で騰貴すると、これが日本の物価に入り込んで来て、それだけ現われる。これだけは私はどうもいたしかたないと思う。これは補給金でも出さぬ限りは、とうてい排除はできない。むろん補給金なんかはなくするのがよろしいし、なくしておるのですから、これも期待できない。そうすると海外の原料高だけは日本の物価に影響する。ほかの條件が同じだとすれば、それだけは影響する。そうすると、そういうふうな原料高のものを使つて生産したその日本の商品の価格というもの
まあこの今後の金融政策の基本といいますか、これを掴むのにちよつと一口朝鮮事変の起つた前のことを申上げたい。大体ドツジ・ラインでこれを実行して来たわけですが、確かにドツジ・ラインというものは輸出の振興という、輸出が非常に伸びるというところまで行かないとこれは十分な目的を達しない。ところが朝鮮事変の前の状況ではこの輸出という面が無論伸びはしたけれども十分ではなかつた。そこで結果的に言えば各企業界に滞貨があるという形で資金的には未拂関係或いは売掛けといつてもよろしい、そういう状況が相当起つておる。そこでそういうふうな状況でございまして、あの当時の国際情勢というものからすればどうしてももう少しデフレを深めて行く、そうして物価も或る程度下げて
それはむしろ大蔵大臣に聞かれた方がいい。私の回答する筋じやない。このことは止むを得ん、あとの尻拭いをする、なぜ尻拭いをするかという答弁が必要か知りませんが……。
財政の尻拭いの問題ですが、私共の考えではそういうような出さなければならん金はどうしても出さなければならん。ところが従来の二十四年度のようなああいう行き方は、もう金融機関の限度に来ている。それをただやつていると、金融機関がどうにもならん。そうしたら日本経済はうまく行かん。この辺でやはり金融機関の能力というものを考えて行かなければならん。ここで金融政策をしつかりしないと、なかなか財政資金を動かしてくれない。そこで一つ頑張ろう、こうやつたわけで、その後において、私の方の貸出が殖えたとおつしやるのは、財政資金のそういう意味よりも、朝鮮事変の影響が大きく出たので、特需という関係もある、価格も上つた、無論上つた価格をそのまま金融機関で見ることは
これは物価とか、或いは生産、それから金融、ドル資金の問題等いろいろの要素に基いてはじくと、そこに非常にむずかしいものがある。それで特に或る一定の時期を取つて、そして計算をするのでありますから、翌日から適用が必ずしもできない状況に変化するのです、従つてそう簡單に言えないが、ともかくそういうふうな形で算定すると、今の通貨量というものは決して少いと言えない。資料のとり方によつていろいろと異つた数字も出て来るのでまあ何とも言えないのであります。併し私は毎日毎日日本銀行から出ておるあの通貨量というものを、私としては至極適当な量であると、そういうふうに考えてやつておるわけであります。
そうです。これは大体市中銀行の裁量を認める。無論例えば日本銀行で、優遇手形による貸出は高率適用から除外するというような取引を通じての指導は與えております。
合理化といいましても、私の言う合理化は今後においてはどうしてもいい技術を入れ、いい機械を入れる、そういう方面が結局中心になる。どうやつて経済を縮少して行くかというようなことではない。例えば人間の雇傭を整理するというようなのじやないのです、私の今特に主張しているのは……。
それは結局技術にしても先程申しましたように、ドルを対価として朝鮮に物を売つている。そのドルで技術なり何なりを導入するわけですが、これには計画というものを立てまして……いわゆる外資委員会で……私はこれに直接関係しておりませんが、どういう技術、機械を入れるとか、外資を入れていいとかを決定する。今のところはそういう建前で行つておりますから、自然安本あたりで一体どういう設備或いは技術或いは機械をどういう産業に優先的に入れるべきかということが当然検討せられておる筈です。その計画に基いてこれはやつて行きます。
勿論。
それは今言つたように、できれば見返資金と長期資金でやる、そうして日本の経済力を最盛期に持つて行くように見返資金を使うというようなことば、見返資金の使い方としては最も有効な方法じやないかという意味です。ただ断つて置きますが、そういうふうな輸出のための生産を増すことを目標にしますけれどもインフレの関係もありますから、無論国内的な物資の生産もいい加減にしてしまうわけつじやない、そのための金融も必要であります。併しそれを……。
それは私の考えではやはり相当な年月を経ないと金が楽に……金が困る困るというような声が絶えるということは日本ではありませんよ。それは、それだけ日本が戰争で消粍してしまつたという貧乏の実例なのです。それで皆復興をやらなければならんという状態で、それぞれの立場からすれば皆やりたい、けれども資本蓄積というものは一朝一夕でできるものではありません。だからこれは、こんな貧乏国に誰がしたかということに結局なるのです。
回転率が鈍つているということは少くないでしような。
それは主として安定経済で、バイヤーのマーケツトだつたものが、どんどん売れるという状態になつたからセーラーのマーケツトになつて余ほど強くなつた。なかなか売手が強くなつて、持つておれば値上りになる、山を買つてくれ、それをなかなか売らんぞというような関係、力関係がどうしてもこういう場合は生ずる。そうして物価が日々に上る傾向が国際的になつて来る。そうすると売る人の方は、現金を持つて来い、現金でなければ売らん、そうすると早く現金を持つて行つて買つて置かなければならん、早く買つた方が値が安くて買える、こういう情勢がありますから、それによつて現金取引が殖える傾向になつた。発行高を殖やすというような……。
退蔵はあるかも知れません。あるかも知れませんが、それは余程プリミテイブな人です。金を持つてじつと使わずにいるという人は少いじやないか。併しこれは特別な人で税を特別に免がれるというような意味合からそういうこともあるかも知れん。併しそれはまあ少いのじやないか。
それは若干あります。それは例えば会社等で物が売れた。そうすると物が売れ出したから金融というものはよくならなくちやならん。今まで寝ておつたものが金に代る、而も簡単に売れる。外国に売れるのですからドルになる。又ドルが三百六十円で円に当然なるのですから、当然金の循環がよくなくちやならん。ところがそれほど現金状態がよくないというようなのは、先ほど申しました政府機関の商品が一番多い。それほど金が殖えたと思わないが、民間の会社のものも売れるのだから、それだけ……。
成るべく早く物を買つて置かなければ危い。いわゆる原料を買うということになりますから、金融機関にお返しするよりも、一応傾向としては金が詰まつているのですから、それで原材料を買うということになる。