恐らく調書を取るまでには、もう出たらめを言つておるときには調書は取りませんから、まじめに言つたと思う調書をそこに載せるのです。而も読み聞かせて間違えば直すのですから、無理に手を持つて拇印させるわけでもありませんし、本人の眼に字が見えるようにし、見えなければ本人に読ませる、本人が読まない場合にはこつちで読んで渡しておりますから……、その前にメモがありましたり、何かしたりしますから、そう頭が混乱したり何かは恐らくあり得ないと思います。
恐らく調書を取るまでには、もう出たらめを言つておるときには調書は取りませんから、まじめに言つたと思う調書をそこに載せるのです。而も読み聞かせて間違えば直すのですから、無理に手を持つて拇印させるわけでもありませんし、本人の眼に字が見えるようにし、見えなければ本人に読ませる、本人が読まない場合にはこつちで読んで渡しておりますから……、その前にメモがありましたり、何かしたりしますから、そう頭が混乱したり何かは恐らくあり得ないと思います。
釈放されてから或る程度の期間がありましたから、そこで前に言つたことが思い違いだというように考え直したのかどうか知りませんが、恐らくあすこに留置されて取調べられておるときの何は実際真実を語つております。
確信を持つて調書を取つたわけです。ただあの調書の中に、日とか、時間という問題になりますと、これはなかなか記憶が薄れますから……。
本人が日誌か何か持つているからには、その本筋には間違いはありません。
絶対にありません。大体そういうことがあれば刑事そのものが動きません。よく新聞なんかを見ますと、土田、松本の喧嘩であるというふうに出ておりますが、二人の喧嘩に、仮に私達が刑事にあすこに行け、こつちに行けということは可哀そうで処置ができません。この佐藤事件におきましても暮から正月休みもなしに、北海道に行つて詐欺の事件を固めに行つた。而も応援で私の方の刑事も出しておりますから、実に可哀そうだと思つております。これが仮に私的のものでしたら、本人もしないでしようし、私達も刑事が可哀そうで命令はできません。而もこの事件は後でいろいろな派生的な問題が起きたために、あれだこれだと言われますが、大体詐欺事件を検挙しなかつたならば、こういう問題は起きな
恐らく私はそういうことはないと確信しております。で、この仕事もそのまま遂行して来ておるわけです。
いや、そんなことはないと思いますです。それは仕事の上では或いはお互いの意見を吐かれることはあるだろうと思います。これは誰しも同じことですな。その外に喧嘩とかなんとかということは私は耳にしたことはありません。
そういうことは恐らくありません。
心臓というわけじやないですが、どうもやはりあそこで上層部へ及ぶ事件とかなんとかいうものは、結局二課でやらなかつた日には、まるで真つ暗な世の中みたいなものになりますから、やはり時と場合には、これは止むを得ず自分の同僚でも曳かなければならないような羽目に陥ることもあります。それは非常に……、私達としては喜んでなんか決してやつておりません。
そうでございます。
はあ。
岡崎さんという人には仕えたことはありません。名前だけは前から聞いておりますが……。
丹羽さんという人は岡崎さん以上に私の覚えが薄いのです。
どういう噂ですか。
丹羽さんはよく知りませんが、岡崎さんは相当やはり皆に慕われている方のようなことを聞いております。
相当あると思いますが、併しさて誰かというと、確信を持つてその人を言うような点はありません。
いや、岡崎さん、丹羽さんというその人の人柄という程深く知らないんです。
そうですね、惡口かどうか知りませんが、岡崎閥というようなことはよく噂に、耳にしたことがあります。
その点は分りませんです。
そうですね、私よく分りません。