それだというと、どうも今まで並木君に対する御答弁と、あなたが新聞記者などに語つておられることは、相当食い違つておるように私は考えますが、それ以上そんなことを問答いたしても始まらぬと思いますから、あなたの御良心に私は訴えるだけです。 私は重ねて承りますが、そうすると外交の根本方針につきましては吉田・岡崎のラインと大してかわるところはないのでございますね。
それだというと、どうも今まで並木君に対する御答弁と、あなたが新聞記者などに語つておられることは、相当食い違つておるように私は考えますが、それ以上そんなことを問答いたしても始まらぬと思いますから、あなたの御良心に私は訴えるだけです。 私は重ねて承りますが、そうすると外交の根本方針につきましては吉田・岡崎のラインと大してかわるところはないのでございますね。
そういうことだつたら吉田さんも岡崎さんも再三言い古した言葉で、われわれは聞きあきた言葉です。いささか表現が違つているだけで、同じ内容のことを吉田さんは繰返し今日まで言つておつたのです。従つてあなたの外交方針は中身は何もないということと同じことだと思う。 ところで日米安全保障条約や日米平和条約、従つてアメリカとの集団保障、こういうことは吉田さんの内閣の時代において自由主義国家に公約したことだと思うのです。この基本方針をおかえになる意思は毛頭なかろうと思いますが、その点はいかがでありますかということと、もう一つ、中共を講和の相手としないという吉田・ダレスの書簡というものがあることは御承知だと思う。それもそのまま御継承になるのでありま
中共を講和の相手としないという吉田とダレスの交換書簡があるのです。
お知りにならないということはまことに驚いたことです。これは書簡であつてもまさに条約と同じような効力を持つたものであります。これはみな知つております。
だれも知つております。知らぬ者はありません。ところがこの中に盛つてありますところの中共というものを講和の相手としないのだ、それから日本は台湾政府との間には御承知のように平和条約を結んでおります。この中共は講和の相手としないという基本的な方針というものは、あなたがその書簡の内容を知る、知らぬにかかわらず、その方針を踏襲なさるお考えでございますか。
私は電光さんは多年の外交的経歴を持たれたりつぱな外交官の出身であつて、常に外交問題について深い研究をなさつておられると考えておつたのですが、その点につきましては大きな失望をしました。しかし中共を講和の対象としないという——それでは講和の相手としてもいいというようなお考えでございますか。あなたはもう大臣になられたのですから、自分の所信くらいは国民の前に明らかにして——具体的な政策について承るのではないのですから、基本的な日本の外交についてあいまいのことを言つておられては国民こそ迷つてしまうのです。中共を講和の相手としないというその趣旨は御賛成でございますか。
あなたは今から一時間もたたない前に、中共の貿易には期待を持つていないと言明なさつておきながら、今その期待をしない範囲内において中共貿易を進めよう、こういうお考えですか、もししかりとすれば、中共貿易は、そこに活路が開かれても微々たるものであつて、日本に益するところきわめて少いものである、こういうことにならざるを得ぬのでありますが、いかがでありますか。
あなた方は今まで中共貿易というものを特に取上げておつしやつて、期待のできないものを人の前にぶら下げて、これから中共貿易の政策を大いにやるのだというようなことをおつしやつたことは、ほんとうに羊頭を掲げて狗肉を売るのたぐいです。中共貿易に対して期待を持てないことは、吉田さんや岡崎さんももう何回となく具体的な数字でもつて説明して来ておつた通りです。それをあなた方は攻撃なさつておつて、中共貿易に活路を開かなければならぬというようなお話だつたのです。ところが大臣になつてみると、やはり中共貿易には何の期待もできないのだという結論なのです。私は唖然として言うすべを知らないのであります。 先ほどにもう一回返りますが、基本的なことだから承つておき
日本と国民政府との間には、正式に公表されて、平和条約が結ばれておることは御承知の通り。そこでそれでは日本は国府を全中国を代表する政府として認める、中国を代表するものは国府であるという考え方は、これは前の内閣と同じでありますか。
当然なことです。当然過ぎたことをあなたは当然でないようにおつしやる。知らないというようなことをおつしやるから承つておるのです。三才の童子でも知つておることです。 そこであなたの先ほどのお話を承つておりますと、世界の平和が確立されるのは力の均衡が保たれたときである。つまり表現はいいか悪いかしりませんが、武装平和と申しますか、二つの陣営が相均衡した武装状態にあるときに初めて平和が確保されるのだ、こういうものの考え方にアメリカや自由諸国は立つておるのです。あなたもそのことをお認めになつておるのですか、その点はいかがでございますか。
武力だけが唯一の力ではないにしたところが、今日武力が最も大きな部分を占めた力であることは間違いございません。そんなことで妙な言葉のやりとりをする必要はございません。すべての常識の世界で判断できることです。 そこであなたは自衛力を整備するとともに国際緊張の緩和をはかるということをおつしやつておるのですが、自衛力を整備するということと国際緊張の緩和をはかるということの間に、私は解釈の仕方によつては何か食い違いがありはせぬかと思うのですが、自衛力を整備するということは自衛力を増強するということでございますか、自衛力を少しでも減らして行く、こういうようなことでございますか。今日の行き詰まつた国際関係の中で、日本が自衛力を減少するというよ
そうすると外務大臣の考え方は、やはり依然としてその力の均衝の上に平和が保たれるというお考えに立つておるのですが、そこであなたと同じ閣僚の中の鶴見厚生大臣のごときは、自衛力も大事だけれども、自衛力よりもまず社会保障だ、自衛力の問題は社会保障が完備されて後のことだ、こういうことをおつしやつておる。また元の改進党を主としたところの今の民主党の方針というものは、憲法改正、再軍備、日本における最も勇敢な政党であつたのです。その点において私も敬意を表しておるのです。ところがどうも最近の一般の印象を見ますと、鶴見さんの言葉にあるごとく、これは選挙対策であるかもしれませんけれども、自衛力よりもまず社会保障が大事だ、社会保障ができてから自衛力だ、これ
結論をお聞きしますが、自衛力はもつと増強する必要があるとお考えですか。
自衛力は乏しいというお考えでありますから、乏しいということは、従つて将来は増強する必要があるということなのです。同じことだと私は思います。そこで最近私はちよつとふしぎに感じておることでありますから、民主党の外務大臣に承つておきますが、民主党では最近憲法改正ということはもう看板をおろしてしまつたのですか。憲法改正という御意思はないのでありますか。これは外交問題にもきわめて重大な関係のあることでありますから、この際ひとつ明らかにしておいてもらいたい。
それでその自衛力と憲法改正との関係はいかがでございますか。あなたは日本の自衛力は今日乏しいとおつしやつている。乏しいものを完成する必要があることを御痛感なさつていると思います。従つて完全なる日本の再軍備ということになりますならば、当然憲法改正ということにおちつくことは申すまでもないわけであります。この点についての御所信は堂々とお述べになつてけつこうだと思います。
自衛力を持つているから憲法問題は起らないというところは私はもう少し御説明を願いたいと思います。いかなる国でも何らかの自衛力があることは当然のことです。自衛力が場合によつては実際的にいかに乏しいものであつても、権利があるのだから従つて何らかの力があることは当然のことであります。自分で自分の国を守るという本来固有の権利がある限りは、何らかの力があることは当然のことです。これはどうですか。今あなたのお説は日本の自衛力は現に乏しいのだ、乏しいということは日本の独立国としての自衛力にはふさわしくないのだ、いつの日かこれを自分たちの本来欲するところまで持つて行きたいというお考えだと思います。そのときにあなたは憲法は改正しないで、現行憲法の範囲内
重光さんのお話を伺つておりますと、どうも私とあなたのピントが合わないようでございまが、そんなことは失礼な話ですけれども、先般私も承知をいたしております。私は憲法改正のもつと具体的な点ですが、あなたの今のお考え方から行くと、日本はこれから自衛力を増強して行つて、もつと本格的な再軍備をしても憲法は改正しなくてもいいというお考えに私は到達すると思う。実は重光さん今お話のようなことは、私たちの頭がもう少し進んでいるというか、考え方がもつと先のことを考えている。そういう禅問答的な段階は、今日私にとつて何らの益することはないのであります。結論を申しますと、今の憲法の範囲内においても自衛権はあるのだから再軍備をしてもかまわぬじやないか、こういうお
私はどうも納得ができないから承るのですが、今あなたは自衛軍備は今の憲法の範囲内でも持てるのだ こういうお説だと承るのですが、結論だけでけつこうですが、そうではないのですか。
これで終ります。今の重光外務大臣のお言葉、あなたのお考えになつておりますことは、今の憲法の範囲内においても自衛軍備はかまわない、当然それは持つべきだということに承りますが、それはその通りであるというお話でありますか。
それからもう一点、最後に、私の質問を打切るにあたつて、重光さんは長らくソ連問題などを御研究なさつているから私ひとつお教えをいただきたいと思うのでありますが、今あなたはイデオロギーに関係なく、どこの国とも国交調整をはかつて行くのだというお考えでございましたし、また一面におきましては日本が世界を脅威する共産主義国に対しては相当の決意をもつて当らなければならぬというお話もこの声明の中にもありますが、ここで私は私の乏しい考え方から申しますと、共産主義の国との国交調整というものは、イデオロギーを離れて私はないと思うのです。共産主義国の世界政策というものは、共産主義の世界を打立てようという世界観の上に立つて政策を繰り広げているのでありますから、