だから僕は、どなたが何を言つておるのか聞いておるのではなくて、吉田政府の外務大臣は、この案件を提出しておられるところの中華民国という言葉の概念、この言葉の内容は、一九四九年十月以前の統一政権を指すのではない、併し蒋介石が首班におるところの、台湾に現在おるところの政府と平和条約を、日本国のごとく、領土と国民と政権を持つたところの日本国と取結ぶ相手の国の領土がどこであるという認識の下に、平和条約の相手方とじて交渉をしておられるのですか。領土の問題なんです。
だから僕は、どなたが何を言つておるのか聞いておるのではなくて、吉田政府の外務大臣は、この案件を提出しておられるところの中華民国という言葉の概念、この言葉の内容は、一九四九年十月以前の統一政権を指すのではない、併し蒋介石が首班におるところの、台湾に現在おるところの政府と平和条約を、日本国のごとく、領土と国民と政権を持つたところの日本国と取結ぶ相手の国の領土がどこであるという認識の下に、平和条約の相手方とじて交渉をしておられるのですか。領土の問題なんです。
そうすると、あなたはダレス宛の吉田書簡から非常に逸脱したことになりまして、ダレス宛の吉田書簡によれば、二つの政権があるのだ、併し現在問題がいろいろあろうが、事実上台湾と澎湖島は支配しておるのだから、善隣友好という意味で、大きなほうの中国本土はまだいろいろな問題で未解決だが、この小さいほうも、大小が余りに桁違いですが、まあ桁違いにしろ、とにかくダレス宛吉田書簡の、事実上支配しておると、私は多分そういう観念に立つて一層発展した御説明があると考えておりましたが、今日は非常にカイロ宣言を確認されるところまでは明確でしたけれども、それから先が一度にわからなくなつてしまつたのですが、あなたの取結ぼうとされる民国、相手方の主張通り承認されるのです
適用範囲といいますと第何条でございますか。
ちよつと頁を言つて下さい。何頁のどこですか。どこを読むと僕の質問がはつきりわかるのですか。
この六行目から七行目に、「支配下に現にあり、又は今後入るすべての領域」というものは、満洲、中国本土、歴史上の清、漢、明の時代からの全中国領域を指すという先ほどからの御説明のように受取りましたが、このことは吉田政府は承認して結ばれたわけですね。今後入るべき区域の内容です。
そうすると現に支配下にあるところの、つまり台湾及び澎湖島のみならず、今後この蒋介石国民政権が拡張して行くところのすべての領域まで、この条約は拡大されて行くのだと、こういうことですか。
それの根拠はどこにあるかということを聞いておるのです。何を根拠にして台湾及び澎湖島、及び今後入るすべての領域を以てこの中華民国の領土なりと認定されたのか、その根拠が拝聴したいのです。
僕は領土のない国家というものは考えられないから、領土を聞いておるのです。この国家の、あなたの提案しておられる中華民国の領土です。
それから日本政府は……。
領土としてそれを承認されるわけですね。
そういうのは詭弁です。平和条約を締結すべき場合には、こちらが一個の完全な国家であると同時に、相手方も一個の完全な国家でなければ平和条約は結ばれませんよ。そうあなたのようなことを言われたんじや……、私どもこの質問をしておるのは、中華民国なんていうものは幽霊のようなものであつて、ないのだと、あなたはあると言つて無理にこうして押付けて来られる、こういう条約をここで……。そこで領土がないじやないか、こういう質問をしなければならんように我々は追い詰められておるのです。この点だけを明快にして下さい。次の国民の問題に進みたいのです。だから日本国政府は、領土として台湾、澎湖島並びに今後入る領域を領土として承認するのだと、その根拠はこれこれである、こ
これ以上押し問答してもしようがないから、あなたの回答によれば、領土がないと断定して次に進まざるを得ないので、この点はあとで異議があるなら一つ御教示を得ることにしましよう。 第二に、国民がないのではないかということが私は言いたいのです。ところがそれにはちやんと条文に、十条に、この国民のことが書いてあるのですよ。「中華民国の国民には」と書いてある、「台湾及び澎湖島のすべての住民及び」云々と、こう書いてあるのです。そこで先ずお尋ねしたいのは、この五行の文章の主語がわからないのですよ。文法上から言えば主語、それから私が政治的な質問としては、いわゆる中華民国の国民ということの主体がわからないのですよ、この文章を何度読んでみても……。三行目
「には」というのは、このセンテンス、文法から言つて主語にならないのじやないですか。主体にならないのじやないですか。中華民国の国民には、これこれと及びこれこれを含む、これこれに加うるにこれこれを含むという文章の真の主人公ですね、つまりこれを強いて僕が読み替えると、こうならわかりますよ、中華民国には、目下人民民主主義国家として支配されておる五億の民、これはやがて武力で取返すのだけれども、それに加うるに台湾及び澎湖島の住民、こうすればあなたの説明と大体平仄が合うのですね。大臣でなくてもいいですよ、この文章のよくわかつたかたですね。英語のほうの原文でもいいですよ。
そうすると、この文章には中華民国の国民を規定していない。規定すべきものは、将来連合国がやがていつか大臣の答弁のように領土を決定してくれる、それによつて国民もきまつて来るので、今は未決定である、だから未決定なものが主体であるのですか、これはこういうふうに書けばはつきりしたのではないですか、台湾及び澎湖島のすべての住民に加うるに今後中華民国の本国についても、これを奪還するにおいて除々にそれを差加えて行くのだと、こうなら一応先ほどの領土の、大臣の説明と平仄が合うのです。ただそれを逆さまにして書いてぼかしておられるだけで相違もなければ、突込むもの、差加えるものがはつきりして、差加えられるところの本体がこの文章でははつきりしていないじやないで
大臣にお尋ねいたしますが、今あなたの部下が説明されたのは、もつと文章の実質的な答弁を受けるつもりだつたのですが、そうすると、今の説明その他十条を読んだところから、この条約には、平和条約を結ばれるあなたの対象であるところの中華民国の国民は規定されていない、文章で規定されていなければ、文章でなくても一つ御説明願いたいですね。
条文では書いてないという、あなたの説明によれば……、書いてないだけで結構ですが、相手方の蒋介石中華民国の国民はどこというふうに理解しておられるのですか。
承認されるのですか。
だからそういう主張を承認したればこそ、こういう融通性のある表現をしたと、こういうふうに理解してよいわけですか。
触れていない、従つてこの領土が極めて未決定であると同様に国民も全く未決定である、この中華民国なるものは、はつきりとした国民も持つていないのだというふうに理解して、第三の政権の質問に進みたいと思います。私どもが見るところ台湾政権は本当に独立した政治権力ではないのじやないか、こういう点なんです。先ほど金子委員は亡命政権だと言われましたが、これは非常に過重評価でありまして、余りにこれを重く見過ぎておるのではないか、たまたま別の意味で軽く見るのだと言つて、あなたはこれをなじられたようですが、私は金子委員は重く見過ぎておられる、そもそも亡命政権とい我々が観念を持つのは、本国において人民の支持があるのだ、国民大衆が熱烈にこれを支持しておるにもか
見解の差として質問を余りこれに停滞しないで、まだたくさん質問をしなければならんのですから、その点は私の見解とあなたの見解の差だと一応規定して、あとは歴史が証明して行く、果してあなたの言われるように孫文と蒋介石が同じ歴史的な背景を持つものか、全く唐様で書いた三代目で似て非なるものかは歴史が証明するとして、議論ではこれは片付かないけれども、あなたの今言われたところを前提としてそれじや質問を進めますと……。