そういうことを独創とは考えておりません。要するに、その時代というものが明確に、しかも簡潔、公正に正しく把握されているかどうかという点について、多少私も見ましたけれども、似たり寄ったりのところが多いわけなんです。もう少し創意工夫は出せないものかなという感じを持ったのです。
そういうことを独創とは考えておりません。要するに、その時代というものが明確に、しかも簡潔、公正に正しく把握されているかどうかという点について、多少私も見ましたけれども、似たり寄ったりのところが多いわけなんです。もう少し創意工夫は出せないものかなという感じを持ったのです。
別に、建武の中興というものは昔からあったことなんで、これを入れたから創意工夫だとは私考えていない。むしろ教科書としてほんとうに適切に、興味深く子供たちが楽しんで読めるようなものがほしいという気持でございます。
別にこの第一次検定で不合格になったから、あるいは条件付になったものが——具体的に本についてはお述べにならなかったので存じませんけれども、文部省がA意見として指示した事項については、これは直さなければなりませんけれども、今お述べになった教科書の、どの教科書、何年の教科書かをお調べ下されば、文部省が指示したかどうかということは明確になると思います。ただ私どもとしては、建武の中興を入れなければならぬという考えは持っていないのです。
ですから指示するはずがないと申し上げているのです。
これを創意工夫とは考えておりませんし、建武の中興という言葉を入れようが入れまいが御自由でございます。
できるだけ準備いたしますが、今お話しの、伊藤博文が天皇の名においてやったということが私は別に史実に反すると思っていないのです。
わかりました。文部省がそういう指示をしたことは私ないと思います。従って後刻この点はさらに調査いたしまして、今の二点について教科書の名前を教えていただければ……、ぜひ教えていただければ調べて出します。
先ほど来申しましたように、教科書検定審議会において、どういう事件がいかぬとか、この程度ならいいとか、いろいろA意見、B意見に分かれて、A意見は合格図書につきましては直していただかなければならぬ、B意見の方は参考に、こういうことで合格した教科書については、今申しましたように、審議会の決定された事項についてこれを伝達する、それから不合格につきましては、先ほど申しましたように、不合格の理由書を差し上げるのでありますけれども、これが抽象的でございますので、具体的にこういう点が問題になるということは指示するわけでございます。ですから審議会で論議された結論を申し上げるのであって、個人的な見解を申し上げておることはないと信じております。
さようでございます。
私それでよくおわかりいただけると思って実はそういう資料を出したのですが、この前、衆議院の方であったときに、実は指示した内容についてというお話がございましたので、ちょっと見本を持って参りましたけれども、こういうふうに、もう全部符箋つきで、全部この中で具体的にこれを説明しろとおっしゃったのだ、私はこれは不可能だと申し上げただけのことでございます。審議会の機構あるいは調査員がどういう形で審議しておるかという系統は、先ほどお出ししました資料で大体御理解いただけるのではなかろうかと思います。
そういう意図は毛頭ございませんが、明治の歴史を説く場合に、日清、日露の戦役のことに触れないで明治の歴史は理解できないと思うのであります。ただ、日清、日露の戦争を通じて政治、経済、社会的に日本が、何と申しますか、社会的に変化したことも、これは事実でございます。ですから、そういう事実を述べることは歴史として当然のことと考えています。
歴史を述べる場合に、戦争がいいとか悪いとかいうことは一がいに言えないと思うのです。それぞれどこの国でも世界の歴史をひもとけば戦争の歴史がたくさん出てくるわけなんです。ですから、その当時の戦争の原因なり、それがどういう結末に終わったかという事実が述べられればいいのではなかろうか。で、もちろん社会科の政治、経済、社会の分野におきましては、戦争というものは否定しているし、私どもは平和的に解決しなければならぬということが指導要領に明示されておりますから、戦争についての反省あるいは価値判断というものは十分なされ得るようになっておるのでございます。
戦争についての価値判断は、先ほど申しましたように、社会科の政治、経済の分野において十分され得るようになっているし、平和的に解決しなければならぬことは説いておるわけでございます。で、戦争の場合でも日清、日露の戦争と大東亜戦争とはだいぶ違うと思う。大東亜戦争の場合には、特に指導要領にも、国民が悲嘆に明け暮れたということが明記されておりますので、戦争にもいろいろな場合があり得ると思うのです。おそらくそういう全体を見て、その歴史が正しく描かれているかどうか、こういうところに問題があると思う。今お述べになったように、確かに私は日清戦争のあとに諸外国が、日本が勝つたのでびっくりしたことは、これは事実だと思うのです。ですから戦争というものに対して
これは先ほど申しましたように、第一次検定に上がった場合に、合格になりますと、条件をつけてお返しするわけであります。それは先ほど申しましたように、これはたくさんありますので、この中でA意見については直していただかなければならぬ。それからB意見は参考にしていただいてけっこうだ。全然こちらから申し上げない点もあります。ですから、第二次検定になった場合に、今の点は文部省は指示していない。それ以外にもたくさんこういうふうに誤りがあるわけであります。ですから、こういう誤りはどうしても直していかなければならぬ。ですから、今おあげになったそれ以外のところには、これは直ったから文部省が指示したんだ、文部省が指示したんだという、こういう御説明をなさるの
ちょっと誤解があるようですが、教科書の原稿が文部省に申請されまして、その場合、一次で通る場合と不合格になる場合がある。一次でかりに合格になりましても、非常にたくさんの誤記、誤植、不正確な要素がありますので、これについては、どうしてもこれは教科書として欠くべからざる要素である場合には、審議会の御決定に従って、A意見として会社に指示する。これはA意見については、直していただかないと合格にできないわけです。そこで、そのほかに今度は不合格になるのが別にあります。不合格になるのは、いろいろな観点から、必要条件を満たしていない。こういうことで実は不合格の理由書を差し上げる。たとえば内閣が粗雑である、あるいは組織、配列、分量が適切でないとか、程度
さようでございます。先ほど申しましたように、一たん不合格になった教科書は、これは説明をしなくてもいいわけなんでございます、不合格理由書が行っているわけですから。ですから、それも一つの方法でございますけれども、それはあまりに会社に対して不親切じゃないかと思うのです。審議会で不合格になったおもな点だけは、これはこちら側の考え方を申し上げた方がいいと思うのです。その場合に教科書会社が取るか取らぬかは御自由なんです、全然新しい教科書の検定でございますので。それから今一つの問題は、一次で不合格になった場合に、二次に提出される場合に著者を全部入れかえられる場合もあると聞いておりますし、また新しい執筆陣を加えるということも聞いているのです。ですか
一次で合格いたしましたのは、平均で私八割ぐらいと記憶しております。七割から八割は一次で合格しております。
社会科については三〇数%が不合格になったように記憶しておりますが、平均を申しますと、七割から八割が合格しております。
不合格率が。
無条件でパスするような本があったら、私どもほんとうにお目にかかりたいと思います。と申しますのは、こんなに符せんがつくのです。ですから、この中に誤記、誤植もあるし、事実の不正確も相当あるのです。ですから、これが無条件であらゆる合格するような本があったら、ほんとうに私は日本の教育のためにしあわせだと思っております。