国民の富は積極的な施策でその増加をはかることが必要であることはもちろんでございまするけれども、消極的に増加をすると、すなわち減らないようにするということがまた大切なことだと思うのであります。せっかく粒々辛苦いたしまして築き上げました国民の富を、一朝にして失うのは火災である。せっかく住宅政策を遂行いたしまして住宅が増加をいたしましても、その効果を減殺するのもこれまた火災であると思うのであります。ことにわが国では木造家屋が非常に多いと、世界有数の火災国であると思うのであります。昭和三十年度におきまして二万九千九百四十七件の火災がある、損害額が実に三百十八億という巨額に上っております。これらの国の富、国富を守る消防施設の拡充、防火施設の整
