去る五月二十四日、太平洋岸に大津波が発生し、各地に大きな被害を生じ、多数の人命財産が失われましたことはまことに痛恨のきわみであります。 今回の大津波は、すでに御存じのように、二十三日午前四時十五分、南米チリ沖に発生しました大地震に基づくもので、その地震の規模は、世界最大級の地震といわれる昭和八年の三陸沖大地震以上のものと思われます。この地震によって起こされた津波は、二十四日午前四時ごろから北海道から九州南部にわたって襲来し、各地に相当の被害を生じました。気象庁では、二十四日午前五時に、北海道の太平洋沿岸に対する津波警報を初めとして、太平洋沿岸全般にわたって警報を発令いたしました。しかし、今回の地震のように震源地が非常に遠い場合に
