十年ほど前のアメリカはまさにそのような状況だったと思うんですね。 一方、十年前の我が国はどうだったかというと、昭和六十三年ぐらい、何だってうまくいったころですよ。ジャパン・アズ・ナンバーワン、世界の中で日本はトップだと。そして、貿易の黒字はどんどんたまる、自動車は売れていく、半導体も、我が国の製品が世界のシェアの中でかなりのものを示す、そして、日本型経済、経営、かんばん方式は、アメリカのタイム、ニューズウイークにしょっちゅう出てくる。ある経済人は、もう我々はアメリカに学ぶものは何もないとまで豪語した時代ですね。だから、一方、アメリカは物すごい動揺の中にあった。 そのとき、それから十年の両国の歩みというものは、実は我々にいろい
