私のいま問題にしております和装産業の中で、現にこういう事態が、決して特別な例としてではなしに、相当広範囲に現に起こっているということだけぜひとも頭に置いていただいて、それなりの適切な厳格な御指導をお願いしたいと思いますが、私は、実はここに丹後のある機織り業者からの手紙を持っています。これは署名もしてあるわけでございますが、時間がございませんので、その部分の大事な点だけを申し上げますと、「夫婦と八十四歳になる母が午前七時から午後五時まで食事もろくにとらずに働きづめです。一カ月がんばっても三十万ないし四十万にしかなりません。ここから電気代や織り機の購入のための借金を差し引くと二十万円になるかならないかであります。いままでどおり織っていて
