逮捕から釈放までずつと当つておつたのですが……。
逮捕から釈放までずつと当つておつたのですが……。
二十四、五回ぐらいになると思いますが……。
一回ごとになつております。別に取つておりました。
私の方にはございません。
検察庁まで送りました。
涜職と言われると、語弊があるのですが……。
詐欺事件……。佐藤詐欺事件について全部です。
それを入れてそうですね、それくらいと思うのですが……。
これは突然そういうことを聽かれても困るのですが、詐欺事件というのは、これは私共通常やつておることは、その本人の直接の動機ですね。動機からどうしてやつたか、直接の犯行の決意を、それを調べるわけです。それから犯行の前後、それを更に調べなけりや実際の犯行の情状というものは分つて来ないのです。それで第一に経理関係、それから生活状況、或いは交友関係、こういうものをつまりここからここまで調べよというような、調べればこの本人の経理状態、段々こういうような状況になつて詐欺をどうしてもやらざるを得ない状況にあつたのだ、詐欺をやつたためにこの結果はこういうことになつたのだというところまで持つて行かなければ、実際の有罪まで持つて行けないのです。実際その過
誤解を受けると困るのですが……。
相当厖大な調書になつておるので、はつきり分らないのですが、関係しておる人物も出て来たわけですな、それは……。
つまりそれを調べる、その当時は、この事業面はこういう行き方塔ある、借財がどのくらいあるか、銀行経理はどうなつておるか、或いは社交的にどういうふうな方法で金をばら撒いておるか、よつて借財がどういうように現われて来ておるか、これを穴埋めするためにどういうような決意……動機で以て犯罪をやらなくちやならんか、その間に金を持つておつて、これを、詐欺ですから、金を拂うといつても、拂う状況にあつたかなかつたかというところの問題であつて、実際社交的に金を使つた面は、どれだけの法の適用をすべきかどうかということは第二次的の問題であつて、実際調べる途上においてはそういう余裕がないのです。実際は……。
感じですか。
いいとか惡いとかというお尋ねですか。
勿論不正であれば惡いと思うのですがね。
私はこれはもう通例感ずることなんですが……。
勿論私が調書を取つた内容は、これはもう、彼は本当のことを言つているというふうに感じておるのですがね。
私は信じております。何故かというと、私の経験では、こういう知能犯というものは、自分はこれきりありません、全部もう主任の前で曝け出しまとたと言うても、先ず大体は十分の一ぐらいですね、言えばもう上なんですから……これは全部曝け出しても十分の一なんですから……そういうふうな場合が多いのですね。
私は、多くあつても少くない。こういうふうな感じです。
今読み上げた中に関係のある方もない方もあるように記憶しますが、相当その事情が混み入つているので調書を見ないと、申上げられないですな。で、逐一調書を取つてあるのです。