憲法の問題につきまして、憲法調査会の皆様が長年にわたって御熱心な検討を続けておられますことに、まず心から敬意を表したいと思います。 私は、この問題について何か特別の、格別の所見を持っておるというものではございませんのですけれども、お招きいただきましたので参上いたしました。自分の経験いたしましたことを申し上げたいと存じます。 昭和二十年に敗戦になりまして、東久邇宮内閣が成立をいたしました。十月には幣原内閣にかわっておりますが、この間、私は、大蔵大臣の秘書官の事務取扱をいたしましたので、総理官邸に出入りをする際に、敗戦後の諸問題について内閣の取り組みを観察する機会がございました。 その中で、憲法の問題につきましては、近衛公爵
