この診断書を拜見いたしますと、この頑癬、神経症と言いますと、これは病氣の中に入らないと思つております。大体こういうような病氣は敗戰後の日本人は娑婆におつてもこのくらいは持つております。それで大したものではない、病氣の心配はないと思う。尾津君の久子夫人に。
この診断書を拜見いたしますと、この頑癬、神経症と言いますと、これは病氣の中に入らないと思つております。大体こういうような病氣は敗戰後の日本人は娑婆におつてもこのくらいは持つております。それで大したものではない、病氣の心配はないと思う。尾津君の久子夫人に。
対症療法というのは、どういう対症療法をやつたか、それは水藥、頓服等の分かつた範囲内においてお話しを願いたいと思います。
水藥はクミチンキはどのくらいやりましたか。
それで、クミチンキは御承知の通り、彼処で一番求められる酒ですが、これを幾日ぐらい與えられましたか。
九八%のアルコールを含んでおりますからね。
何回やつたか記憶がございませんか。
それから差入が多い被告でありまして、差入が多いために、運動がなくて食べ過ぎた、これが原因であると思いますが‥‥。
それから頑辯は攝護腺に対する夢精によるところの不潔による頑辯ではなかつたでしようか。
尾津さんが初め病人のようでなかつたということは、最後まで、退院するまで病人のようじやなかつたんですか。
非常に氣分が変る、怒りつぽいという点でプラウニング法で反應を見ておりますが、ワツセルマン反應を見たでしようか。
書いてありませんか。
それは陰性ですか陽性ですか。
それからここに出ておりますが、原因を除去せざる限り病勢進展することあるを予想すということでありますが、原因を除去せざる限りと申しますか、これは、ここに書いてある三つの病状においては、対症療法で十二分に治つた病例がありますが、この尾津君の場合は対症療法では治らないものと断定したのでしようか。経過報告書に、高木先生の捺印の押してある写を持つておりますが、原因を‥‥尾津君の場合は、これを釈放を長くしてしまう、長期に釈放するという場合は想像されますけれども、そうしなくちやならないと医者は断定したのでしようか。そうしなければ病勢が進展することを予想するという意味でこれを‥‥。
対症療法はどういうことをやつておられましたか。
投藥はしなかつたのですか。全然‥‥。
全然投藥しなかつたのですか。
注射も‥‥
病人は藥も受けないで六日間、藥を飲まないで外出したり酒を飲んだりしておつたわけですね。
投藥は一回もしていないのですか。ビタミンの注射はしていないのですか。
そうですか、まだ病氣の判定ができていなかつというわけですね。