私の方の実情から見ましても、現在の日本の道路は、全体的に見れば明治維新前の交通に適するような道路であつて、およそ日本の道路ぐらい近代交通にふさわしくない道路はないのであります。しかしながら日本の自動車操縦の技術といいますか、日本人くらい器用な操縦技術を持つておる者はおそらくなかろう、このくらい悪い道路で、このくらい事故を起さないで運行しているところは珍しいと言つていいくらい、その従事者は非常な努力をしておると思うのであります。しかるに政令を公布されてしまうということになりますと、今の説明から行けば、あまりにも事務的な措置によりまして、交通の確保ということがそれによつて百パーセント行われるのなくて、その影響するところは、事業者、従業員
