とかく、事故が起きないと安全なことをしないのが日本の非常に悪いところです。たとえば、これは火災とは違いますけれども、私は運輸の専門ですが、踏み切りでも、あそこは早く踏切番を置かないと重大な事故が起きるぞということを現場の人間が幾ら当局に言っても、ちっとも踏切番を置かない。そうして、これはもう何十年も前の話ですけれども、あるところでは、消防車が出動して、踏み切りで電車にひかれて消防士が十人も十五人も死んでしまった。そういう重大な事故を起こして初めて踏切番をうける、こういうような、とにかく事故を起こして人命財産を失わなければ安全な施設をしないというのでは、どうも事が起きてからすることであって、だめだと思うのです。事が起きる前に、あらゆる
