まあ基本設計という意味が問題でございますが、一応概念図が出てまいりまして、その概念図で鉄リングというものが入っておったということは、たぶん審査会としては知っておったんだろうと思います。しかしそれ以降につきましては、先ほど申し上げましたように、詳細な計算の結果出てくる段階については知られておらなかったというふうにお答えするよりほかないと思います。
まあ基本設計という意味が問題でございますが、一応概念図が出てまいりまして、その概念図で鉄リングというものが入っておったということは、たぶん審査会としては知っておったんだろうと思います。しかしそれ以降につきましては、先ほど申し上げましたように、詳細な計算の結果出てくる段階については知られておらなかったというふうにお答えするよりほかないと思います。
基本設計に属しますので、当時の審査会の状況は詳しくわかりませんけれども、一般論としては先生御指摘のとおり、基本的な意味で材質もこれではいけるんではないかという見通しを得たんではないかと思います。
ただいまの問題が実は今度のしゃへい小委員会におきましても非常に重要な点になりました。それで、当時の専門家がどう考えておったかというと、先ほどお話が若干ございましたが、その中では意見が二つ分かれておりまして、当時においても、この部分に高速中性子があるということは——高速ではございませんが高速中性子から少し低くなった中性子があるのだということがディスカスされたという人もありますし、全くサーマルニュートロンフラックスであるというふうにして計算したというのと、両方ございます。 それで、鉄を使って大体計算、実験で御承知のとおり、普通の計算の方法と、それからJRR−4でやりました実験とでは約一万倍の差が出ております。したがいまして、その実験
私は当時の安全審査会のメンバーではございませんでしたので、どのくらいのディスカッションがなされたかはわかりませんけれども、私がいまからながめてみますと、先生のおっしゃるようなことではなかろうかというふうに思われます。
安全審査の段階は、先生御承知のとおり、具体的なものではございませんけれども、原理的にはそういうことではなかったかとというふうに私も思いますが、詳細は内田先生から聞いていただけるとありがたいと思います。
現在の段階から見ますと、当時におきましては、そういう部分についての計算方法その他ございませんでした。したがいまして、どういう程度のエネルギーの中性子がどのくらい存在しておるかということは、だれにもわかっていなかったんだと思います。そういう意味からいきますと、この遮蔽の専門家のグループ自身も何らかの錯覚におちいっていたんではないかというふうに考えられますし、それを十分に安全審査会においてディスカスされたかどうかは、これは私はわかりませんが、結果から言うと先生のようなことになるのではないかと思います。
これは今後の状態いかんによるわけでございますが、この対策といたしましては、いろいろな方法がございますし、対策を講じるにはもちろん安全審査をもう一ぺんやると思います。
設計の変更が出てまいりましたならば審査をやると思います。
例のポリエチレンがいつ取りはずされたかということにつきましては、初期の設計においては、確かに鉛とポリエチレンと両方あったということは事実でございます。その後この原子力船の設計が大幅に変更された時期が四十一年の半ばからでございまして、その段階からこの部分のポリエチレンをはずしますかわりに、その上の部分を周辺監視区域という形にして、従来考えておった、人がいつも行くというところでないところに変えたということによって、その周辺監視区域という形で、ポリエチレンを除くということになったのが原船事業団のデザインでございます。しかし、この安全審査会におきましては、その具体的な内容について十分であるかどうかということを検討したわけではございませんで、
ただいま中村課長が答弁いたしましたとおり、鉛というものでいけるということを承認したわけでございまして、それの寸法が何センチ何ミリでなければならぬかというようなことは、この安全審査会においてタッチしたものではございません。しかし、安全審査会といえども具体化ができそうもないことを言うわけにいきませんので、そういう内容についての検討はいたしておりますが、それを安全審査の許可の条件というようなことにはしておりません。
速記録をいま持っておりませんので……。
確かに私の発言は「承認したと思います。」と書いてございますが、これは想像でございまして、その具体的な寸法がいけるということについてはやっておらなかったというふうに思います。
ここに「思います。」と書いてございますので、承認したものであるというふうには申し上げておりません。
どうもことばが不足しておりましてまことに申しわけないと思います。
今回の「むつ」の放射線漏れが現行組織が不備であるから、それが唯一の原因で起こったというふうには実は考えられないわけでございますが、しかし、ものの考え方といたしましては、たとえばアメリカあたりですと基本設計の段階から詳細設計、それから運転に入ってからのオペレーションの管理までも一貫してやっております。そういうほうが原理的にはうまくいくというふうに考えられます。ただし、現状におきましても先生御承知のとおり、基本設計段階におきましては安全審査会、それから詳細設計段階におきましては、原子力発電の場合には通産省、原子力船の場合には運輸省、こういうふうになっておりますが、その橋渡しは先生のところにいま届いた五五ページにも書いてあると思うのでござ
ただいま杉山先生のお話でございますが、まず原子力の安全審査ということにつきまして一般的に言いまして原子炉安全審査会というところで全部の安全審査を行なっておるというふうに一般的に受け取られておるということはどうも事実のようでございます。しかしながら、現在の体制におきましてはそういうふうにはなっておりません。したがいまして安全審査会においては基本設計及びその具体化の方向というものを見出すならば、それからあとの段階は実施設計あるいは工事のやり方等は原子力発電の場合には通産省、それから原子力船の場合には運輸省に回るという形になっております。ですから、現行法の上からいきましてはそういう形でございますが、しかし最近の新聞論調その他あるいはそうで
この理解と納得ということが非常に重要であるということは先生御指摘のとおりでございます。しかし世界じゅうの原子力開発をながめてまいりますと、完ぺきなる理解、一〇〇%の理解が得られている国はどこにもございません。長官がいま発言されましたように、私どもも多数の理解を得ておるというふうに確信しておりますが、しかしその数をさらにふやしていくという努力をぜひ続けなければならぬ、こういうふうに考えております。
この放射線漏れという問題につきましては、実は原子力炉の遮蔽というのは、発電所等におきましては技術的にそれほど大きな問題ではないのであります。しかし、この原子力船の場合になりますと、たとえばこの「むつ」の場合は、船の目方の相当部分をコンクリートの遮蔽で占めるというような非常に重大な問題がありますので、われわれといたしましては、原子力船事業団が遮蔽の問題を重視しまして、原子力研究所にJRR−4という原子炉、遮蔽用のための原子炉をつくって開発をいたしたわけであります。そういうようなことで、この問題は初めから非常に重要視しておったし、その関係の技術者は非常な努力をしてまいったと思うのであります。にもかかわらず今回のようなことが起こって、実は
先ほども申し上げましたように、遮蔽設計というのは非常に重要でありまして、その意味で、原子力船事業団が遮蔽問題をいろいろと検討したことは、先ほどの実験研究その他によって明らかでございます。で、この原子力船が最初に設計された当時、たとえば三十九年の終わりごろにおきましては、確かに上にポリエチレンが張ってあったわけでございます。その後四十一年の半ばごろ、改良設計をした段階におきましても、まだ、このポリエチレンが原子炉の頂部に、格納容器の頭の部分についておりました。しかしながら、その後修正設計が行なわれまして、四十二年三月段階におきましては、この上の部分はポリエチレンが取られております。で、その段階において、四十二年の四月に安全審査の申請が
先ほど生田原子力局長が申し上げましたとおりに、そこに張る鉛が何センチメートルであるとか、あるいはポリエチレンが何センチメートルのをどう張るというようなことについては具体的に安全審査会では指示しておりませんけれども、そういうことによってこの期待される放射線の防護が可能であるということを原則的に原子炉安全専門審査会においては承認したというふうに考えております。