言うまでもなく、日本は敗戦以来今日まで、こにと働く勤労国民階級というものは、耐乏生活を続けて参りましたが、その耐乏生活は、まだまだ戦前の標準に復活するまでにはほど遠いありさまであることは、長官も御存じの通りであります。しかも今日消費水準が復活したとは申しながらも、エンゲル係数によりますれば、まだまだ日本国民は、諸外国に比較いたしましてもきわめて高いところにあるということも、長官は御承知のことと思います。かりに私が最近の資料をもつて調べて参りましたことだけを申し上げましても、日本の国民所得というものは、ドルに換算いたしまして、ごく最近の統計でありますが、わずかに一人平均百六十七ドルである。これに反しまして、同じく敗戦のうき目を見ており
