私は、わが友人穗積七郎君のために、諸兄の理解を求めるだけでなくて、同時に、その友が、保守党の方であろうと与党の方であろうと、国会の権威を保つために、こういう機会に互いに認識を深めて、そうして了とすべきものは了とし、正すべきものは正す、こういうふうに考えたいと思うのでございます。どうか虚心たんかいに聞いていただいて、この機会に——今日の日本の国会は、その権威においても品位においても、最高を誇ることはできません。思えば明治初年ごろの英国の国会は、ほとんど総選挙のときに買収が行なわれまして、ちょうど明治維新を隔たるわずか十年前のころ、選挙戦が始まりますと、投票買収株式会社というのが至るところにできまして、貧民どもから投票を買収いたしまして
