日韓正常化という抽象的なことばじゃなしに、現在行なわれている日韓交渉に学生は反対の意思表示をしているわけなんです。その学生の動きというのは、単に学生だけの動きなのか、それとも韓国民もこの学生の考え方と同じように現在の日韓交渉に反対の気持ちを持っておるのか、どのように総理はおとりになっておるのか、これを明らかにしていただきたい。
日韓正常化という抽象的なことばじゃなしに、現在行なわれている日韓交渉に学生は反対の意思表示をしているわけなんです。その学生の動きというのは、単に学生だけの動きなのか、それとも韓国民もこの学生の考え方と同じように現在の日韓交渉に反対の気持ちを持っておるのか、どのように総理はおとりになっておるのか、これを明らかにしていただきたい。
いま総理は、韓国民全体は現在行なわれている日韓交渉を成立さすような気持ちだと判断しておる、こう言われたと思いますが、この点は相当事実認識において私と相違があります。 そこで、総理にお尋ねしたいのですが、現在の韓国情勢の動きで、いままで早期妥結を考えてきた池田内閣に一つの反省の機会を与えたものと私は思います。池田さんは、大野副総裁に会って、内閣の命運を賭しても妥結をするのだと言われたのですが、いまこそ私は慎重に反省をすべき機会だと思うのです。日韓関係、すなわち日本と朝鮮の関係は、一内閣の命運の問題よりもはるかに重大な問題であります。両国民の真の友好関係樹立のため、総理は、日韓交渉におきまして、その方向、その内容、その時期等について
そこで、大平外務大臣にお尋ねしたいのですが、先ほどの金鍾泌氏との会談で、金鍾泌氏は四月妥結、五月調印ということを希望し、それに対して大平さんも同意され、そのように努力すると言われたのですが、現に、韓国側では、この調印の見通しはくずれた、五月調印は不可能だ、こう言っておりますね。大体、池田内閣の大平外務大臣としては、この見通しをどうお考えになっておるか。韓国の言うように、私たちは、完全にくずれたと判断しておりますが、いかがですか。
大平外務大臣の個人的な希望、主観的な希望はわかります。しかしながら、外交折衝をやる以上、ある程度の展望というものがなくて、そのつど外交、その日外交ではだめだ。現に、五月調印を希望しておった韓国側が、五月調印は不可能になったと言っている。これに対する客観的な情勢の見通しというのはどうなんですか。あなたの希望を聞いているのではない。情勢の見通しはどうか。
会談に向こうが臨んだときの態度がわからなければ見通しがつかないというのはおかしい。いやしくも韓国内部の事情というものを外交当局は十分しさいに判断しなければならない。現在の韓国内の事情から言って、いままでの見通しというものは相当くずれた、情勢は大きく変わっている、こう判断すべきだと思うのですが、全然情勢の変化はないとお考えになっておりますか。
いままでの日本外交、特に韓国外交というのはすべてそうなんです。韓国の政情、国内情勢、こういうことに対しては全くめくらというのですか、判断が弱いのです。そのためにずれている。過去十四年間の日韓交渉を見てきてもそうです。日本政府がいかに韓国の政情やあるいは民族意識を見誤ってきたか。特に、後ほど触れます南北統一の宿願、この韓国民あるいは北朝鮮の人々、朝鮮の人々の非願に対して非常に無関心である、そのことが十四年の醜態な日本外交の歴史なんです。いままた池田内閣はこのあやまちを繰り返そうとしている。もう少し慎重にやるべきだと私は思う。特に私はその責任を追及すると同時に打ち切りを要求する立場から、以下具体的な問題について質問を展開したいと思います
野党一に対し朴氏は〇・八七しか取っていない。したがって、国民の過半数の支持を得ていないということなんです。それから、国会議員選挙、この野党と与党の得票率はどうですか。
国会議員選挙では、大統領選挙以下ですね。野党一に対して与党は〇・五三、有効投票数の三割三分ですね。三分の一大統領です。三分の一与党ですね。そういう意味で、政治的には安定度が決して高くない、むしろ非常に低い内閣である、政権である、こう判断すべきだと思うのです。 それから、次に、韓国の経済事情を承りたいと思うのですが、韓国経済は、その構造上、外貨依存度が非常に高い国です。外貨事情は最近一体どうなっておりますか。
昨年の十月末には一億五百万ドルですね。さらに減って、一億ドルを割っているといわれている。 借金は幾らありますか。 〔「総理、総理」と呼び、その他発言する者あり〕
借金額は一億三千六百万ドルといわれているのですね。もうすでに、破産寸前というよりは、破産状態なんですね。こういう経済事情です。 物価はどうなっておりますか、最近の物価は。
物価は大体一年間で六割上がっている。食糧は大体もう一年間で倍に上がっていますね。全くの悪性インフレですね。 それから、失業者数はどれくらいありますか。
その潜在失業者を含めて二百万というのは、労働人口のどれくらいになりますか。それから、絶糧農家というのは大体どれくらいありますか。
絶糧農家はどうです。私は、こう言うのは、やはり韓国の経済事情がどうかということを明らかにしているわけですから、絶糧農家についてお尋ねしたい。韓国は特に農業国だといわれながら、相当な絶糧農家があって、食糧危機の状態なはずなんです。
正確な数字を出していただきたいと思います。いま私が質問いたしたい問題は……。 〔発言する者多し〕
経済事情を明らかにするということは、朴政権の安定度に非常に関係があるわけです。しかも、いまの日韓交渉のいわゆる請求権問題にも非常に関係のある問題なんです。こういう問題につきまして政府が何らお調べになっていないということは、非常に遺憾だと思うのです。これはまことに無責任外交だと思うのです。そういう意味で、このような経済状況にある韓国の政情というものを安定しているとお考えになりますか、総理にお尋ねしたい。
いま総理も韓国の経済事情が非常に悪いということは認められた。だからこそ援助するのだと言われたのですが、しかし、私は、いまの日韓交渉のやり方で韓国経済がよくなるとは思いません。現に、アメリカが三十六億ドル以上の援助をやった。一向に韓国経済はよくならない。よくならないどころか、そのために悪くなっている。その轍を踏もうとしているのが現在の日韓交渉です。どうも韓国経済が悪くなった原因に対して非常に総理は皮相的にしか観察していらっしゃらないと思う。 なぜ韓国経済がそれほど悪くなったかというと、まず第一は、朝鮮の南北分離なんです。いま総理も認められましたように、南朝鮮の経済は農業構造です。ところが、北朝鮮は、動力源、電力、石炭あるいは鉄を持
そこで、金・大平メモについてお尋ねしたい。これは一億ドルの問題が入っているわけですね。昨日韓国側は、いわゆる大平・金メモなるものを発表した。この外交交渉の経過について、こういうメモの発表について日本政府は同意を与えられたのか、これをまず明らかにしていただきたい。
同意していない。そういたしますと、この前の、去年の一月二十五日の私の本会議ににおける質問に対して、大平外務大臣は、こういうメモというものは国際慣行上相手の同意がなければ発表できないのだ、したがって、その内容を私は発表しろと言ったのですが、御遠慮願いたい、こう言われて、私もそれを了としてあえて発表を迫らなかった。そうすると、韓国側は全く国際慣行というものを無視し不信行為をやった、こう理解してよろしゅうございますね。
交渉の経過らしきものを発表したといいますが、それならば内容について伺わざるを得なくなりますが、この韓国側の発表を見ましても、有償二億ドル、無償三億ドル、それから民間供与一億ドル、これに対して両当事者は首脳部に強く実現を迫る、こういうことをはっきりうたっています。しかも、ある新聞紙の報道によりますと、大平さんの判こを押した原本らしきものがあった、こういうことをはっきり言っているわけです。その事実についてお確かめにならないのですか。大平さんは問題をこのままおさめようというお気持ちなんですか、本実確認をやろうと考えていらっしゃらないのですか。
大半さんが判こを押したメモはないというのですね。その問題につきまして、いわゆる合意文書があるのかどうか、あるいは書簡の交換があったのかどうか、それを明らかにしていただきたい。