この経過を問題にしたのは、一貫して岸さんは、今度の新安保条約改定は自主性の回復ということを当初から言われたですね。最初に打ち出されたのが双務性、それからこれが自主性に変わってきた。しかし、その変わったところにも問題があるのですが、それでは、はたして自主性が確保されたかどうかという点になりますと、この新条約方式にきまるまでの過程にも問題があるし、それからアメリカとの交渉過程にも、はたして日本の自主性が貫かれたかどうか、疑うべき点がたくさんあるわけです。こういう条約の改定方式でさえも、自主性について疑わしい点があるばかりではなしに、私どもから言わせるならば、今のこの時点に立って、日本の自主性の回復ということは、もっともっと実質的な面で取
