そう。
そう。
そういうことは聞いておりません。一方の人を軽くして、一方を重くするというようなことは、そんないやり方は聞いておりません。
事実において供出の点ですか。
供出の点について、別にわれわれの班にもどつて來て報告される場合も、うちらの班へもつて來て、班へ寄せて報告なさるのです。
七つあります。
よその班のことは知りません。
上棚出班。
そういう村中の農地委員でも供米関係は全然いたしておりません。
はい。
あります。
それはことしの三月頃の委員会だつたと思うのですが、星澤由太郎という人が委員会の席上へ出て、実はわしが元つくつたたんぼを取返してやる、委員長さん、今度の委員会にかけてほしい。こういうことを申し出ました。それで自分らはそういう詳しい実情もわからぬさかい、あとでゆつくり開いたときお話しようと言うて、その日帰しまして委員会にかけませんでした。
その後またいろいろ農民組合が取上げたなんのということを聞きました。それから双方呼びまして、何とか自分らで半々にでも仲裁したいと思つて、いろいろお二人に話したけれども、どちらも一歩も譲つてもらえないで私は手を引さました。
農民組合の方では星澤由太郎にやるのが当然ではないかということを言うたそうですが、私はおらぬので知りませんですが……
組合員のお方が星澤にやるのが至当だろうと言うたらしいのです。しかしどうでもわしは半々に解決したいと思つて努力したがだめでした。
せわはしましたが、取上げなかつたのです。
全然とられた人が來たとき取上げなかつた。十分調査した上で委員会にかけますから帰れと言つて帰した。
やることになつておつたのですが、事実上委員会にかけても、私は説明できないから帰したのです。
それは私個人で交渉したのです。
委員会ではやらなかつたのです。個人で交渉しておる間に、縣の調定官に異議の申立てをしたために取上げた。
それは表ざたになつてはいかぬと思つて、池田清司という人にわしも力を入れる。君も小作側の委員に話して、双方がひとしく解決したいから頼む。いつか寄つて相談してくれ。頼む、一言言つてくれと私は再三お願いしたのです。その人は小作人側の委員の方へ行かなかつたそうです。