文部省が、特にこのリハビリテーションというものに対する関心を深められたことはたいへんけっこうだと思う。医学というものが、かつては疾病をなおす、あるいはからだの損傷をなおすという形態的なものから、機能をなおす、機能を回復するというところに進化してきたのが近代医学の道であります。そういうふうにいうならば、医学の一番根本は、なおすよりも病人をつくらぬことだということならば、これは治療医学よりも予防医学だ、予防医学ということのほうが、より医学の根本だと思うのです。しかし治療医学も単に疾病をなおすということから、今度は人間の機能を回復するという、リハビリテーション、こういうふうに漸次医学も進みつつあるということは、これは大体近代国家の趨勢であ
