実はいくさが終つてから、連合軍が進駐してきても私はどこへも顏を出さなかつたのです。ところが大分方々から森はちつとも頭を下げてこない、こう言われておつたのですが、しかし私は頭を下げる理由はないので、どこへも行かなかつたのです。ところがたしか二十年の十月十六、七日だつたと思う。私が連合軍の方へ行かないということが大分問題になり、なぜ森は顔を出さないのかということをバラード大佐が言つていたということを二、三名の人が同時に聞かしてくれました。行つて話を聞いてきたらどうかというから、あまり同じ口が揃うのでそれでは行つてこようというので、十月の十七日か十八日かはつきり記憶がありませんが、その日に行きました。それからよく来た、実はお前の意見を聽き
