大平外務大臣、それであなたはこの委員会の質疑を通じて国民の前に、日韓会談については無償三億ドル、有償二億ドルについて合意に達したのですか。こういうことで国民は理解するでしょうか。私は、今あなたに無償三億ドルの根拠は何ですかと聞いた。別に根拠はありません。今の日本の経済の能力から推して三億ドルが適当だと思った、こういうわけだ。そうしますとこれはあれですか、もう一度、何べんもお尋ねしますが、三億ドルについては積算の根拠はないわけですね。積算の根拠がないならないと言ってくれればいいです。
大平外務大臣、それであなたはこの委員会の質疑を通じて国民の前に、日韓会談については無償三億ドル、有償二億ドルについて合意に達したのですか。こういうことで国民は理解するでしょうか。私は、今あなたに無償三億ドルの根拠は何ですかと聞いた。別に根拠はありません。今の日本の経済の能力から推して三億ドルが適当だと思った、こういうわけだ。そうしますとこれはあれですか、もう一度、何べんもお尋ねしますが、三億ドルについては積算の根拠はないわけですね。積算の根拠がないならないと言ってくれればいいです。
そうすると総理大臣、これは世間で、日本語で言うどんぶり勘定、つかみ金、積算の根拠はない、これは普通はどんぶり勘定というのです。しかし、よくもこういう——総理大臣は、経済的には日本の政治界においては第一人者だと自他ともに許しているはずだ。そうじゃないですか。あなた自身そう思っておるでしょう。われわれはどう思っているか別だけれども……。その総理大臣、どうなんですか。総理大臣、三億ドルの積算の根拠は何か。いやそんなものはない、どんぶり勘定だ。よくもそれで、池田さんあなたは大蔵大臣を長いことおやりになって、今度総理大臣をお勤めになっていますね。これでいいのですか。積算の根拠はない、どんぶり勘定である……。
いや、総理にお尋ねしますが、今あなたのお答えの中にいろいろな計算があるという、いろいろな計算、どうやって三億ドルはじいたのです。今あなたのお答えの中に、三億ドルをはじいたのにはいろいろな計算があるという、いろいろな計算を一つお話をしていただきたい。これはぜひ国民の前に明らかにしてもらわなければ困るのです。そういう意味ですよ。
それでは、今あなたは三億ドルについて私がお尋ねをしたのに、いろいろな計算があると言ったのは三億ドルの中に含まれておるものではない、それは全然無関係ではありませんか。全然関係のないことを言っているじゃないですか。今あなたの答弁はそうじゃないですか。三億ドルについて積算の根拠は何があるのですかと聞いている。もう一度一つ総理から答弁していただきたい。
この点は、これは池田さんとしてはばかに自信がないじゃないですか。三億ドルについて積算の根拠を示してもらいたいというのです。これは何も社会党が言っているばかりではないのです。国民全体が言っているんですよ。各新聞とも、そう書いてあるじゃないですか。だからここでぜひ三億ドルについての積算の根拠を示してもらいたい。いや全くありません、あれは適当にやったのです。どんぶり勘定です、横路君の言う通りです。それでもいいですよ。それではあなたの答弁にならないでしょう。国民はひとしく、三億ドルというのは何で積算をしたのかと聞いているんです。答弁をして下さい。
私はあなたに経過を聞いているんじゃないんです。国会で無償三億ドルについて合意に達したということを言ってなければいいんです。言っているではありませんか。本会議でも言い、ここでも言っているじゃないですか。私は経過を聞いているんじゃない。経過についてはあとで聞きますよ。三億ドルときめた積算の根拠は何かと言っているんです。国民は納得しないと言っている。だから明らかにしなさいと、こう言っている。根拠がなければないと、あなた、そう言ったらいいでしょう。あるんですか。
池田さん、それは日本語で言えばどんぶり勘定なんです。私はこれから一つずつお尋ねをしていきます。 そこで、この問題は、私の質問の最後に重ねてまたお尋ねをしますが、大平外務大臣にお尋ねします。この三億ドルについては、これは円とかドルでやるのか、それとも資本財とか役務でやるのか、そういう点についてまだどなたも聞いてないようですから、その点明らかにしてもらいたい。
そこで、私はあなたにお尋ねをしたいのですが、そうすると、今外務大臣のおっしゃるように、この三億ドルについては生産財または役務の提供である。そこで、あなたは勝間田氏にこう言っているのであります。経済協力の無償三億ドル、有償二億ドルということは、平和条約第四条にいう請求権の問題とは全く無関係ですと言っている。この点確認しておきたいんです。これは外務大臣にここでぜひ一つお答えいただきたい。
それではっきりしたわけですが、そうすると、経済協力の無償三億ドル、有償二億ドルの問題が片づいても、平和条約第四条にいう請求権は残るわけですね。残りますね、無関係だから。どうなんです。
そうすると、外務大臣、これは平和条約第四条にいう交渉ではないんですね。今度の経済協力は、平和条約第四条にいう交渉ではないんですね、無関係だと言うんだから。無関係であるならば、この経済協力の問題は、平和条約第四条に基づく請求権の問題の解決にはならない。平和条約第四条にいう請求権の交渉とは別ですね。この点だけ明らかにしておいてもらいたい。
そうすると、大平外務大臣にお尋ねしますが、日本政府と韓国政府の間では、無償三億ドル、有償二億ドルの経済協力を得ることによって、平和条約第四条にいう請求権は放棄したということを韓国政府は確認をしているのですね。これは一番大事な問題ですよ。
私がこの問題をお尋ねしているのは、平和条約第四条にいう請求権の問題とは全く無関係だとあなたは答弁している。そうすると、今回の経済協力は、平和条約第四条にいう請求権とは無関係だということになれば、平和条約第四条にいう請求権はいつまでも残る。残るのです。残らないといっても残るのだから、そこで、私は今あなたにお尋ねしておるのだが、今回の大平・金会談あるいは日韓会談におけるそれぞれの首席会談では、三億ドル、二億ドルの問題を取り上げて、韓国としては、平和条約第四条にいう請求権を放棄するということを確認しておるのかどうかというのです。その点ですよ。その点をはっきりしてもらいたいのです。反射的に主張しないとか、随伴的に主張しないとか、そんなことは
外務大臣にお尋ねしますが、それはどういう文言でやるかということを聞いているのではないのです。あなたの方では今処理したことを含むという、処理したことを含むといえば、平和条約第四条の請求権は放棄しなければ含まれない。だから私が聞いているのは、韓国は放棄することに同意をしたのでしょうねと聞いているのだ。そうでなければ、文言があなたの言う、反射的に主張しないとか、随伴的に主張しないなんて、そんなものは条約に成り立たないから、だから韓国側としては平和条約第四条にいう請求権はこれで放棄をしたのだということを交換公文で書くのか何で書くのか知らぬが、その点は明確になっているのですかと、その点を聞いているのだ。
外務大臣、私があなたにお尋ねしているのは、請求権の問題の金額が幾らか含まれているというのであれば別なんです。平和条約第四条にいう請求権の問題の解決のための金額は経済協力の中には全然含まれていない。また三億ドル、二億ドルは、三億ドルにりいてはこれは資本生産財並びに役務提供だと言う。ですから問題は残るのです。 総理大臣にお尋ねしますが、総理大臣、この経済協力三億ドル、二億ドルについてやっても、平和条約第四条にいう両国政府間では解決するかもしれない、しかし韓国民法人の日本国政府、韓国民法人の日本国民並びに日本法人に対するこの請求権は残るではありませんか。経済協力に基づいて平和条約第四条はそれとは断然別のものであるという政府側の答弁、さ
外務大臣に重ねてお尋ねしますが、そうすると請求しないということは、韓国としては請求権問題は解決をしたというよりは、これは放棄ですね。請求権問題は解決をしない。平和条約第四条にいう請求権の問題は、これは解決しないのですよ。解決したなどという考え方はとんでもないことです。解決をしたのではなくて、この三億ドル、二億ドルをやることによって、これによって、韓国側としては日本に対する請求権は放棄したのだということにならなければ、本問題の基本的な解決にはならないのです。この点はどうですか。
今の外務大臣の答弁は、・二度と韓国側は平和条約第四条にいう請求権は持ち出さない、持ち出さないということは放棄したということになる、そうですね。持ち出さないということは放棄したわけですね。その点もう一ぺん一つ確認しておきたい。
次に、総理に今の問題でお尋ねしたい点があるのです。私は一月一日の日本経済の小汀氏と総理との対談会です。総理はこう言っておるのです。「みんなは「請求権問題」「請求権問題」といっており、私も国会で請求権問題は法的根拠のあるもののみと言っていましたが、これでは後ろ向きですよ。後ろ向きの外交は今ははやらない。一年間、外交の勉強をしてやっとわかってきましたが、外交はやっぱり前向きでなければならない。今後どうやっていったら、日韓関係がよくなり、日韓両国が繁栄するか、それを外交交渉で考えるべきなのであって、昔の罪ほろぼしとかいうことは二の次ですよ。私が法律的根拠があるものだけ、といったのはまだ外交のことがよくわからなかったときの話ですよ。」あなた
私があなたに聞いているのは、あなたが「昔の罪ほろぼしとかいうことは二の次ですよ。」これはどういう意味なんですか。
池田総理、あなたのその考え方が今に韓国側にはね返って大問題になりますよ。あなたは今何と言ったんです。日本がかつて韓国と合併したときああだこうだと言うが、そういうことの論議ではない。これからの日韓両国をどうしたらいいかといういわゆる経済協力が前向きの関係だと言っている。あなたはよく人づくりと言っているじゃありませんか。今韓国で何が問題なんです。朴政権は一時的なものですよ。韓国民は何と言っているのです。池田総理は日本の韓国に対する基本的な、道義的な原則を忘れている、日韓合併によって植民地支配をして韓国人を苦しめたときのことを忘れている、韓国人は今度池田内閣の経済援助、経済協力ということは日本の帝国主義の再来と心配している、こう言うのです
池田総理、それはあなたの日韓会談に対する基本的な考え方の誤りです。今、韓国民は何を言っているかというと、まず池田総理、池田内閣は、日本が韓国を合併した韓国の植民地時代について扱った取り扱い、この長い間、三十六年間にわたる苦しみ、一言も済まなかったとか、どうしだいとかいう気持はないではないか、こう言っているのです。こういう気持が、あなたの、昔の罪滅ぼしとかということは二の次ですよという、そういう表現に出ているわけです。こういうことでは、なるほど朴政権はあなたとの間に適当なときにこの日韓会談について調印するかもしれないが、こういう昔の罪滅ぼしは二の次だという今のあなたのその態度を貫く限り、韓国民は今回の日韓会談には絶対反対しますよ。