早く言えば、ばけつをぺちやつとつぶしたようなものです。
早く言えば、ばけつをぺちやつとつぶしたようなものです。
はあ。
むろんそういうことは考えております。
遺体には損傷を一つも来しておりません。私のやつた範囲では。
ということは、ちようど家がひつくりかえつたような状態で、全部遺体なんかは物の下になつております。私らがかけた火薬は、遺体が吹き飛ぶようなものをむろんかけたこともないし、またそういう大きな火薬もかけられず、一部的な損傷をする程度、物の下になるくらいの状態で、何も損傷するような状態は絶対ないと思います。
総体でニトン半くらいです。それも一ぺんに使つたのではありません。何箇月という間に使つたのですから、遺体が損傷するというようなことは全然ないと思います。
それはぼくもよく知つております。
そんなことはありません。
はあ。私は上つた遺体を見ましてそういう確証を得ます。
私の方の引揚げたところは、全部ふつ飛んだあと引揚げたのです。部屋を破つて揚げたというのは、兵員室とさつき申しました食堂だけで、それ以外に部屋をあけて遺体を出しているものはありません。全部当時魔の轟沈をした爆発のあとから出した遺体ばかりです。
いや、できますが、私の方のやつたところはさつき申したようにこういう部屋をあけたのは、兵員室と食堂しかなくて、ほかの部屋をあけたというところは全然ないのです。それ以外につまり遺体を出したところは一つもありません。全部はじけたところから出したのでございまして………。
それはこれを委員長さんに差上げますが、そういうことがありまして、私としては良心がありますので、こういうような処置をとつております。慰霊祭も私の方の会社の費用で全部やり、これを読んでいただけばわかるように、写真も全部とつております。お寺なんかは破格の光栄だというくらいに本願寺の方からこういう小さいお寺にこういう書類が来ております。寺自体は西日本に感謝しております。これはみな私の自費をもつてやつたのです。
これはお寺から借りたものですから、あとで返してください。
はあ。霊祭もたびたびやつておりますし……。
持つておりました。
その点は遺憾と思うところです。私の方の会社としましては、ぼくが社長に就任する前から調査をしまして、契約書には全然ないのですが、それ以外に私の方から進んで復員局に申し出て……。
それは一概に言えないと思います。当時慰霊祭をやりましたときに、契約した県庁あるいは管財局が来ておりません。むしろ進駐軍の方の何とかいう大尉が、飛行機の上から慰霊に来てくれたというような状態で、私は遺骨のことにいたしましても、当時の契約者の県庁を全然たよらない。当時は県庁としましても、敗戦国家である以上、今艦体から遺骨とか遺体とかいうものを揚げることを考えるということは、占領政策に違反しておるくらいに思つて……。
そういうことですから契約書に書かなかつたのではないでしようか。この案は全部向うから出た案です。
そうです。大半が向うの原案を私らが承認したような形なんです。
いや、私のもあります。