そうすると長官、あなたのこの見解を問いますが、前文の、こういう「平和を愛する」から「保持しようと決意した。」、現実の日本の政治の中で、これはおかしな表現であるということを言い得ますね。どうですか。
そうすると長官、あなたのこの見解を問いますが、前文の、こういう「平和を愛する」から「保持しようと決意した。」、現実の日本の政治の中で、これはおかしな表現であるということを言い得ますね。どうですか。
そうじゃない、現実の問題。
長官、総理がいま、これは現実から見たらおかしなことだと言っとるんだよ、私らも思うんだよ。あなたもさっきそう言ったんだよ。これはおかしいなと言ったんだよ。だから、こういうとこで答えるとき——本音を言いなさい、本音を。本音は、なぜかと言ったら、やはり前段にあるように、こういうおかしなことが戦後三十数年間そのままになっとるんですよ。それで私がここに持ってきとるのは、結婚式の引き出物ぐらいにたくさんある憲法調査会の資料、これがこれだけある。縦にしたら四十センチぐらいある。総理ね、憲法調査会の昭和三十三年から昭和三十七年までやられたこの貴重な資料が、国会で使われて論議されたことがありますか。
総理、これはいま長官も言ったように、これだけの膨大な貴重な税金をかけてつくった報告書、これが国会でまともに論議されたことがないんです。これは不思議なことです。そして戦後三十年ずっとこのまま来た。やっぱりこれから防衛論議をやっていく中でもいろんなことをやっていく中でも、必ず憲法問題に抵触するんです。それを避けて通ろうとしておるんです。そこに問題があり過ぎるということを指摘したい。それはどう思いますか。
非常に貴重な資料だということは認めますね。では、これに基づいていろいろと国会の中で論議をしていくことがいいことだと思いますか、悪いことだと思いますか。
あなたは自由民主党の総裁、自由民主党の党是の中にちゃんと自主憲法制定をうたっている。それだけに自由民主党の総裁として、いまあなたの言われたことを党内においてどのように進めていくか、そういう姿勢についてお聞かせを願いたい。
まだいろいろありますけれども、きょうはもうこれで憲法問題やめます。 続いて、きのうから共産党の人の話を聞いておりまして、まあ大変変わったものだなあと実はびっくりしております。最近日本共産党がソ連と仲よくし出した。そうすると、ソ連の敵のように見られておる中国に対して、ああでないこうでないと言い出した。あげくの果ては、北方四島の見解についてまで、まああそこまでよく言えたものだなあ、地方統一選挙を前に控えてあんなことを言ったらみんな落選するがなあとも思うぐらいのことまで言い出した。それに対して外務大臣どう考えますか。
慎重な答弁をなさる外務大臣としては、拝見じゃございませんで、これは拝聴だと思いますが、もう少し突っ込んで腹の内を割ったらどうですか。そうでないとこれはとんでもないことになりますよ。あのまま聞きおいただけで日本の国会が済ましたら、これはまた中華人民共和国からいろんなそしりを受ける。平衡感覚を失ったらいかぬと思うんですね、ぼくは。どうですか。
そこで総理、大事なのはゾルゲ事件ですよ。これをいま国民に知らせるべきです。ちょうど私はタイムリーの問題だと思いまして——これだけあるんです、ゾルゲが。ゾルゲがこれだけ。それはなぜゾルゲをやり出したかというと、高村坂彦君がこの前総務会へ来まして——私は宮本顕治氏の資格争訟の問題を総務会で討議、再確認してもらった。そのときに彼から電話がかかってきまして、非常に大事なことだと、それだけに重光葵さんの「昭和の動乱」を読みなさいというので私は読んでみた。そうしたら、この「昭和の動乱」の中に、簡単に言いますとこういうことが書いてある。「ソ連が、コミンテルンの世界にわたる組織を通じて、日米交渉の破壊を策することは当然のことである。コミンテルンの政
捜査の端緒と、それから検挙の経過。
総理、外務省に一九五七年の十月——これは元号で言いませんよ、西暦でいいです。これ外務省がそう書いておるんだから。というのは、これはアメリカにウィロービーが一たん持っていって、それで返されて、外務省の省内記録としてとめておるんです。この中に、捜査の端緒、検挙の経過、これが載っておるんですよ。それは法務省は持っておるはずですけれども、どうですか。
これは外務大臣、あなたのところからくれた資料です。この中に皆載っている。あるんです。私いま読みましょう。ここが大事なんで、日本共産党とのかかわりだからここは抜かすわけにいかない。「昭和十五年六月以降、警視庁において検挙に着手せる日本共産党再建準備委員会事件の首魁、治安維持法違反被疑者伊藤律、当時二十九歳は、俊敏にして共産主義に対する信念堅固なるものあり。検挙後数カ月にわたるも犯行を自供せず。取り調べ困難をきわめたるも、警視庁の峻烈にして一方恩情ある取り調べに対しついに翻然転向を決意し、漸次その犯行を自供するに至れり」といって、伊藤律が転向してこの全貌をしゃべるわけですね。それに基づいて次々と検挙されていくんです。その中に、検挙された
公安調査庁は。
これだけ重要な問題で、ちゃんと私が事前に通告して、この書いたものまでおまえのところに渡したじゃないか。それ、持っておるやろう、これを見なさい。
それじゃこれどうしたらいいの、こんなことで承知できませんよ。ゾルゲ事件というのは、いまソ連と日本共産党のかかわり合いをめぐっての非常に大事なときに、そんなにナマズかウナギのように逃げられてたまったもんじゃない。わしら腹をくくってやっておるんだ。今晩からまた共産党の妨害が始まるんだ。それを腹をくくってやっておるのに法務省が逃げるというのあるもんか。これは理事がちゃんとやってくれ。法務大臣。
これはおかしなことを法務大臣承りますよ。宮本顕治さんのあの問題が衆議院であったときに、昭和八年ごろからの記録が全部出たんですよ。なぜ出ないんですか。ゾルゲが検挙されたのはいつですか。なぜ出ないんですか。
外務省にウィロービーが返してきたのがちゃんとまとまっておるじゃないか。そんなことで承知できない。ちゃんとしてくれよ。大事なことです。これが根本だ。
いつまで捜すんだ。
外務省に省内の資料としてちゃんと印刷物で私の手元に出るやつが、何で法務省にないんだ。法務省というのは、そんな過去の重要な、著名なこういう大事な事件の資料をどこかへ集めるということをしないのか。
ぼくの、このゾルゲ事件の全容を書いたこの本ですね。この中には、占領軍のウィロービーが、一たん関係のやつを全部持ってアメリカへ送るんです。それをまた送り返してくるんです。その送り返したエキスがそれですよ。だから全部返ってきておるんです。どうですか。