普通は一々逮捕令状の請求とか、或いは執行につきましては総監のところに参りません。ただ大きな事件のときにおいてのみ、一応総監の方に事後報告、若しくは事前の打合わせということをいたします。
普通は一々逮捕令状の請求とか、或いは執行につきましては総監のところに参りません。ただ大きな事件のときにおいてのみ、一応総監の方に事後報告、若しくは事前の打合わせということをいたします。
私のところには松本捜査二課長が直ぐ逮捕令状を執行したいからということを言つて来たのが初めてであります。私といたしましては、成るべくやはり逮捕した方がよかろうということをかねて言つておりましたので、先程証言した通り、検察庁との話合もあるので、松本捜査二課長が直ぐ令状を執行したいからという申出がありましたが、私は当の事件を捜査してから逮捕した方がよかろうかということを、松本捜査二課長もよく納得いたしましたので、それでそういう措置をとつたわけであります。
私は直接会つておりません。それは主として検察庁との交渉は坂本刑事部長、若しくは松本捜査二課長、或いはその下の飯塚係長、宗像刑事というところが事務的の折衝はしておつたようであります。私自身としましては検察庁とは交渉いたしておりません。
今まで陣中見舞として来たのは、二十三年の帝銀事件、あのときに、これはもう全国から鼓舞激励の意味で陣中見舞と言いますか、頂いております。これにつきましてはそれぞれ礼状をはつきり出しております。而もこれはそれぞれ所定の手続を経て処理いたしております。
それはやつていないと思います。
先程私は一応審理せずして受取ると申上げましたが、一応そういつた金銭の寄附があつた場合には、まあ一応はこういうものを貰つていいかどうかということは一応考えて、審理した上で貰つておるというふうに私訂正さして頂きたいと思います。
最後の責任者は勿論私でございます。総監が最後の責任者であろうと思います。ただこまかいことでありますから、庁内の庶務細則によつて、或る事項につきましては部長に一任し、又更にこまかいことにつきましては課長に一任し、又更にこまかいことにつきましては係長に一任するということが、庶務細則にも決まつておりますから、必ずしも総監が一々承認する必要はない。
いや、これは私は責任がないとは申上げませんけれども、部下の中でかかる人物と若し非常な深い点があつたという点につきましては、甚だ申訳ないと思います。
警察官としてふさわしくない行為をしたということであろうと考えておりますが、要するに警察官の日野が特定の個人から貰つてそれを使用した。勿論これは私に使用したことではないのでありまするが、かかることが外部から非常な誤解を受けるということであります。従つてかかる行為は警察官としてふさわしくない、まあ卒直に言えば、綱紀粛正の上から面白からざる行為であるということになると思います。
私は現在の状態におきましては、お説の通り本質的には正しいことでなかつたかと考えておりまするが、ただその当時の客観情勢がそうせざるを得ないような状態に追い込まれておつたという、いわゆる客観情勢ということを考えると、直ちにこれを本質的に不正行為であるということは言い得ないのじやないかと考えております。
十二月七日ですか。
協議はいたしませんが、坂本刑事部長を通じて、若し証拠が固まるならば、成るべく早く逮捕した方がよかろうということは坂本刑事部長には私申伝えたと思います。はつきり覚えておりません。
そういうことは覚えておりません。どういうふうな意味で言つたか、自分自身としては覚えておりません。
それは佐藤を逮捕することがですか。そうい意味じやないと思います。私もはつきりどういう際に言つたか覚えておりませんが、要するに吉武の、何か岡田秀雄事件じやないかと思います。そのときに何かビールを貰つたとか、貰わぬとかいう事件があつた。それを一つ調べたらというような話もあつたんです。その問題はいずれあとで分ることでもあるし、吉武が警視として、上野の次席に行つたばかりであるからして、上野の次席に行つたところへ、直ぐそういつたことをやることは、次席としての権威にかかわることである。そうしたことは急ぐ必要がないんだからということで言つたかと思います。何か佐藤昇氏を逮捕することは、吉武に追討ちになるという意味はなかつたと私は思つておりますが。
あります。履歴は申上げなかつたと思いますが、東京都におりましたし、終戦連絡事務局におりましたので、私は或る程度外部から見た警視庁ということも知つている筈であります。
私もできるだけ人民の一人として、警視庁のやり方、自分のやり方を常に反省はしておりましたが、不敏にしてその中に入り切つてしまうと、大変に自分というものを分らなくなるということを非常に憂えております。
勿論追放者については、追放者の守るべき、追放者自身が守るべき規定もありますし、我々においても、法的においては当然警察官として守らなければならん点は遵守しているのでございます。
これは私はその本人の自覚に待つべきだと考えておりますが、余りこうしたことは、むしろ遠慮した方がいいのじやないかと考えております。
私に会うのならば必ずしもこれが不当だとは考えておりませんが、ただ相手が追放者でありますから、余程その点は十分に自覚と反省によつて正しい判断の下に行動をとつて欲しいというように思つております。
その点は私はよく分りません。事実はプライベートの会見であつたかどうかは私よく知りません。