まことにごもっともな御質問でございます。赤十字といたしましても、この問題は赤十字でなければできないという人道上の問題であるからということで、帰還協定の締結をいたしたのが昭和三十四年でございます。以来八年間にわたりましてこの事業を実施してまいったのであります。したがって、協定の有終の美を飾るということについては、非常に苦心をいたしておったのでございます。コロンボ会談の前のモスクワ会談におきましても、コロンボ会談におきましても、赤十字が強く先方に主張いたしましたのは、協定によって帰還の申請を受け付けて、協定期限内に帰れなかった、いわゆる帰還未了者、これに関してはすみやかに希望どおり帰還できるようにするための措置、いわゆる暫定措置を講ずる
