ただいま御指摘もございましたが、確かに、最近のわが国の火災というもの、ことに工業都市等における火災の態様というものは、かつては想像のできなかったようなまことに多種多様の火災の状況になってきておるのであります。しかも、過去においては確かに、まあ家が焼けたために財産が焼かれたということでございましたが、よほどのことがなければ人命を失われるということは、過去においては少なくとも今日に比べてみるとはるかに少なかったということだけは間違いがございません。いまは、そういった特殊の建築資材等からくる不良なガスによりますところの死亡なり、あるいはまた高層建築物、今度問題になっておりますようなきわめて危険な建築物が次第にふえてきておるというようなこと
