もちろん日本銀行が独走するということは、できないでありましょうし、また政府の政策というものを全然無視するということも不可能であろうと思いますけれども、今までの歴史を見ると、そうではくなて、たとえば昨年来の日本銀行と大蔵省との関係を見ましても、世間では、日本銀行と大蔵省は考え方が全く対立しておる、こう判断しておる。第一、昨年の五月ごろまでの金融緩慢というものを、大蔵省は、むしろさらに六月以降も秋にかけて進めようとしておる。日本銀行は、これに対して警戒的な態度をとっていらっしゃった。これはむしろ日本銀行の金融情勢の判断が、少くとも今日の結果から見ても正しかったと言わざるを得ないのではないか。昨年の五月ころまでの金融緩慢というものは、金融
