只今のお話の通り、我が國の人口問題は民族の前途に横わる重大な問題であることについては全然同感であります。人口問題の専門家の意見が若し信用すべきものであるとするならば、大体我が國の人口は満州事変以前から増加率が減少の傾向になつておる。終戰後一時変態的な出生率の増加を見ておりますが、これは戰後における各國共通の現象でありまして、昨年、今年のごとき人口増加が果して長く続くかどうかは極めて疑のある問題とされておる。一口で申しますと、我が國の人口の増加は遠からず停止の状態に入るというのが専門家の多数の意見のように承知しております。然らば差当つての人口増加の問題をどうするか。これは極く大筋を申しますれば、移民によつて一部分の解決を図る、或いは人
