わが國治安の現状につきましては、まつたく古島君のお説の通り、國民ひとしく憂えておるところであります。 一日も早くこの治安の回復せられんことは、われわれの熱望するところであります。しかしながら、八年間の戰爭の後、政治的にも経済的にも社会的にも混乱したる戰後の状態において、この程度の治安を維持することができたのは、思つたよりもよかつた。こういうところであります。(拍手)
わが國治安の現状につきましては、まつたく古島君のお説の通り、國民ひとしく憂えておるところであります。 一日も早くこの治安の回復せられんことは、われわれの熱望するところであります。しかしながら、八年間の戰爭の後、政治的にも経済的にも社会的にも混乱したる戰後の状態において、この程度の治安を維持することができたのは、思つたよりもよかつた。こういうところであります。(拍手)
竹山君の質疑の第一点は、わが國の内外の情勢に鑑みて、この際対日援助を連合國に懇請すべきであると思うが、政府はどの程度の決意をもつておるかという点でありました。すでに施政の演説において申し述べたごとく、周囲の環境は次第にわれわれの希望に副う形になつてきつつあると思われるのでありますが、諸外國の人々が日本國に対して、あるいは救恤費、あるいは食糧の援助、それらの対日援助を実行するには、日本國民がまずみずから起ち上つて自己の問題を解決するだけの熱意と努力を示さなければ、諸外國の援助が必ずしも期待し得ないということは、申し上げるまでもないのであります。で、われわれ國民が、その決意をもうてみずから運命を開くという実践を行うにおいては、本年度はお
ただいま山崎猛君より、重要なる政策について、政府の施政の方針に関する質疑と同時にきわめて有益なる御意見の開陳を拝承いたしまして、私はその御意見の多くの点において私とまつたく軌を同じゆうすることを発見いたしまして、きわめて興味をもつて謹聽いたしました。 御質問の第一点は、世界の平和が今日すこぶる危殆な状態に立つているということを施政演説の中に述べて國民に多大の不安を與えたと思うが、その世界平和の維持に対して、具体的に日本がどういう方法をとり得ると思うかという御質問であります。私が現在の世界の平和がすこぶる危殆に瀕しでおるという印象を受けたのは、すでに新聞等によつてごらんの通り、三月十七日にアメリカ大統領トルーマンが両院に出席して朗
世界の民族のうちには、この日本民族の平和維持の思想に向つて共鳴しないものもありましよう。けれども、平和の理想に共鳴しないのは、共鳴しないものの誤りです。この理想をもつてわれわれが世界に臨む以外に、日本民族が今後の世界に対する道はどこにあるか。(拍手) 第二の問題としてお尋ねになつた労働問題について、簡単に所信を述べます。労働問題は、私が……。 〔発言する者多し〕
多年関心をもつ点でありまして、今日行われている現行労働組合法は、不肖私が厚生大臣の当時立案をして議会に提案した法律であります。從つて私は、日本の労働連覇が正規の正しい道に乗つて発育することを希う点においては、決して人後に落ちるものではありません。(拍手)ただいま山崎君が、労働問題は日本の國民全体の問題であり、日本の経済再建のかかる重大な問題であると言われた点においては、私は全然同感であります。政府は……。 〔発言する者多し〕
政府は、今日行われている幾多の労働争議の解決に対しては、労働階級の自重を求め、資本家、経営者の反省を求め、資本と経営と労働とが一体となつて今後わが國の再建に進邁できるように円満なる解決を求めて、日夜苦労をいたしているのであります。(拍手) 〔発言する者多し〕
さらに食糧問題に対する山崎君の御説は、私の施政の演説の中に多少の誤解をおもちになつたことかと私は存じます。山崎君のただいまの御説のごとく、わが國の食糧問題の一つの険路は、澱粉の偏重にあるということを私は信じている。從つて、私の演説の中に三百万町歩の波丘地帯を開発すると言つたのは、決してこれを開墾して主要食糧をつくるという意味ではありません。日本の食糧が澱粉偏重の形から、脂肪と蛋白をさらに多く攝取しなければならないということは、これは常識であります。(拍手)從つて、この蛋白と脂肪の食糧を攝取するためには、日本の農業が一日も早く有畜農業に変化なければならぬ。それゆえ、三百万町歩の波丘地帶を開発するということは、この波丘地帶を利用して有畜
かかる意味において、私はただいま山崎君の述べられた食糧政策と全然同一の見解をもつておることをここに明言いたしておきます。 最後に、山崎君が多年公的立場のいかんにかかわらず、私の友人として常に私に対する厚誼の情をお表わしくださつたことは、深く感謝するところであります。(拍手)
川崎君にお答えいたします。私に対する質疑は二点であつたと思います。 第一点は外資導入の時期の見透しはどうか、いつ外資の導入ができる見込かという御質問であつたようであります。御承知の通りに、連合國よりする外資といいますか、物資といいますか、その供給は種々の形において行われるのでありまして、アメリカ合衆國政府の、政府の資金の形をもつてするものもあり、また民間業者の純粋のクレジットによる形のものもあり、あるいはその他の投資もあり得るのでありまして、その種々の外資導入がいつ行われるかということは、一概に答えをすることは非常に困難でありまして、早いものはあるいは、二箇月のうちにも起り得ると思います。またアメリカの予算に計上されているものに
お答えいたします。只今國民精神の作興について極めて眞摯なる御意見を伺いました。敗戦以來我が國の道義の頽廃につきましては、我々國民と共に深く遺憾としておるものでありまして、施政の演説においてもこの点について申述べた通り、無論國民生活の窮乏したる今日、生活の困難よりする道義の頽廃があり得ることは率直にこれを認めなければならないと思います。それと同時に、我が國民が如何にして道義を高揚するかということは、同時に教育の問題にかかるのでありまして、一面においては衣食に窮する者のないような社会政策的な方策を探ると動じに、他方面これらの道義高揚について、十分に政府は教育の振興に力を盡して、一日も早く日本民族としての傳統を取り返したいと考えておる次第
竹中君の御質疑の第一点は、施政演説の中にかずかずの政策が盛り込んであるけれども、先ず最初に力点を置いて実行せんとする政策は何であるかというお尋ねであつたと拝承します。現在講和会議を前にして連合諸國の輿論の趣向を考えて見ますと、何を差しおいても日本に対する連合國の信頼を回復するということでなければ、有利なる講和條約を得ることが相当困難であると考えます。又いろいろの方策を考えて見ても、この際連合國から精神的、物質的の援助を受けるということは、我が國経済再建の最も急速な振興を見るゆえんであるとも考えておるのであります。そういう意味において、政府としては、連合國の信用を回復するということを一つの目標として、諸般の政策を実行して行きたい。
お答えいたします。私に対する質疑の第一点は、行政整理及び企業整備の問題であります。今日我が國の行政組織に対する國民の最も峻嚴なる批判は、極めて非能率的であるという点であることは御承知の通りであります。我々も率直に或る程度までこれを承認しなければならないと考えておるのでありますから、この際政府は行政の能率化のためにも思い切つて行政整理を行う必要があると考えております。現に出先官憲の問題、或いは又各省間に跨がる重複したる機構の問題、その他各般の状況に鑑みまして、すでに片山内閣以來行政調査部において、行政整理に関する一定の案を建てておつたのであります。ただ問題となつた点は、その行政調査部の立てた行政整理案は各省一律に人員の二割五分を天引し
齋藤君の質疑のお答えいたします。 最初の質問は、去る二十日の首班指名の選挙において、投票は虚偽の指名であつたと思うが、その点はどうかということであります。議員の投票は議員の良心に基いて行われるものでありまして、断じて虚偽の指名であるとは存じません。(拍手) 第二点は、政治責任の上から言つて、芦田内閣の指名は憲政の常道に反するという御意見であります。憲政の常道とは、その國、その時代の憲法の精神によつて考えられるべきものであつて、他にはありません。(拍手)新憲法においては、内閣総理大臣は國会の指名によつて天皇が任命すると規定されております。その精神は、議会の多数党が政府に立つということであります。從つて、もし当然に反対党が政変の
まあ、お聽きなさい。
國民の意向を反映しないことが明らかになつた場合には、進んで衆議院を解散することに毫も躊躇するものではありません。(拍手) 以上をもつて私の答弁といたします。(拍手)
淺沼君の質疑に対してお答えいたします。 淺沼君は、三党政策協定を今後具体化し、実現する上において、政府にどういう準備があるかという趣旨の御質問でありました。言うまでもなく、わが國現下の政情におきましては、いずれの政党が内閣に立つにしても、一党の力をもつて議会の多数を制することができないのでありますから、必然的に各党の間に政策協定を行う必要が起るのであります。この政策を基礎にして、政府がそれぞれの施策を行う必要のあることは申すまでもないのでありますが、すでに具体的に定まつたる三党政策協定の項目については、ただちにこれを実行に移すことができます。またさらに今後その具体化について協議をすべき必要の残つておる問題については、できるだけ速
板谷順助君の質疑にお答えいたします。 板谷君は、憲政常道論の立場から見て、今回の組閣はその精神に悖つておるではないかという御意見であります。政府が辞職をした時に、反対党に政権を讓るのが憲政の常道であるという議論については、現在世間に賛否こもごもの議論が討わされておることは御承知の通りであります。憲政常道論という議論は、御承知の通りに、大正時代に最も強く行われた政治論でありまして、当時衆議院においてはすでに有力なる二大政党が勢力を占めておるに拘わらず、大権政治の立場からしばしば議会勢力と何ら関係なきいわゆる官僚内閣が出現を見たのでありまして、これに対して憲政常道論が強く叫ばれたことは、皆さんの御記憶の通りであります。然るに新憲法に
河合君の質疑にお答えいたします。 河合君が先ずその質問の冒頭において、この政府は議会の與党の基礎においても十分強固なものとも思われないが、思い切つた政策を断行するのがよい。勇氣を似て危機突破の政策を断行せよという御所見をお述べになりました。多年同僚としての交際をいたしております私としては、河合君のお人柄も十分承知いたしております。あの熱心なる御激励に対しては、深き感激を以て拜聽いたしたのであります。 次に行政機構の改革をどうするかというお尋ねでありました、現在の行政機構に相当の改革を加えなければならん必要は朝野共に痛感いたしておるのでありまして、出先官憲の整理の問題、或いは重複したる行政機関の統合の問題、行政機関能率発揮の問
波多野君の質疑にお答えいたします。 三党政策協定の性質についてお尋ねの点は、現在の我が國の政情に鑑みて、一つの政党が單独の力を以て政府を組織することによつては、必ずしも議会の多数を制することができない事情にあります故、如何なる形の内閣であろうとも、連立内閣を組織する以外に途はなかつたと思います。連立内閣である限り、その基礎になる各党各派の間に一定の政策の協定が行わるべきことは当然のことでありまして、現在の政局においては、如何なる政党が首班を取つても、必ずやその間に政策協定が行われたと思います。その点においては波多野君のお説の通り、その内閣の性格を形附けるものは政策協定であります。片山内閣においてさようであつたごとく、現内閣におい
今回國会の指名により、不肖私が内閣を組織することになりました。國家に対し、國民大衆に対して、責任の重きことを感じます。この上は、私の肉体と魂のすべてをささげて、この重責を果すことに努める決心であります。 つらつら内外の情勢を察するに、わが國再建の前途には幾多の難関が横たわつております。何とかしてこれを乘り切らなければ、われわれ民族の前途は危うい。それには、われわれ國民が一体となつて困難を克服する以外に、みずから救う途はありません。(拍手)わが國の現状は、あらしの中にただよう難破船のように、これを救う唯一の途は、船客も乘組員もその力に應じて船の安全のため協力することが急務であると存じます。この際いたずらに党派心にとらわれて、議論に