私は、当面する内外の経済情勢とこれに対処する所信を明らかにして、国民各位の御理解と御協力を得たいと存じます。 最近のわが国経済を見ますと、輸出は引き続き好調を持続しており、また、株式や商品の一部には、このところ一高一低ながらも市況立ち直りの気配がうかがわれますが、他方、個人消費の伸びの鈍化、設備投資の沈滞などから、依然、国内需要は伸び悩み、産業活動も横ばいぎみに推移しております。したがって、一時のような深刻な不安感は薄らいできているものの、景気は、なお停滞の域を脱したとは言いがたい状況にあると思われます。 政府は、先般来、不況の早期回復をはかるため、財政及び金融面の諸措置、中小企業対策の強化、輸出振興策の充実など、一連の景気
