泉淺吉という男はいじめられてやめるような男ではありません。
泉淺吉という男はいじめられてやめるような男ではありません。
升幸次郎もそうです。
それにそれから大分以前だと思いますが、供出米のことにつきまして長谷川三千三氏が九石幾らの米を完納しておるにかかわらず、九俵しか出しておらないということを主張いたしまして、方々へ言いふらしたのであります。そうして組合を分裂させようということを企てたのでございまして、この問題をいわゆる区の総会で取上げて、お前はなんでそういうデマを言つて歩いているか、こういうデマはよせと言つたのでありますが、承認しない。そういうばかなことはない、九俵しか出てないということを主張して、その後も相かわらず盛んにデマを宣傳したために、いわゆる総会の決議に違反したという意味合いにおいて、協力委員会を解任された。実際に出ておるものを出ているという証拠を突きつけて見
そうです。
この問題についてはやはり栄林寺で警察の人たちいが立会いで話したときに、そういうデマが警察の人を前にして言われたために、電話をかけて一里先の協同組合から帳簿を取寄せて見せたが、書いたものはしようがない。帳簿なんか信じられない。こういう暴言を吐く、だから問題にならないのです。私が水本氏によつて聞いたのはこうです。その米は入庫したのは実際なんです。供出については水本は何で返事をしたかと言いますと、預金帳で返事をした。金の來るのは非常におそい。この点は農民の実情をよく御存じの方はわかると思うが、入庫させても金の來るのが非常におそいので、先に出した九俵だけを預金帳で水本が見て——水本は本部におるためにその日に來ましても、すでに三月、四月に調べ
後には違いないけれども、金はないのは確かです。
それは爭いといいますか、向うが先にしたことでありますが、口論をしておつて長谷川三千三は共産党員じやないんですが、それに共産党共産党というようなことを言つたわけです。興奮して口論したわけです。口論しておつて、農道の上にはさがある——これは北陸地方特有のものですが、はさがあつてうしろが見えなかつたものだから、あとずさりした途端につまずいて、彼は田圃に轉落した。高いところから落ちたのじやないし水があつたし、稻は実つておつたのですから、何らけがはなかつたのですが、その問題で、しおれてすぐ医者へ行つて、診断書を書かしたということは私も知つておりますが、警察の調べも檢事局の調べも、何も実証が上らぬ、けがもしておらぬのです。
医者の診断書は、あなた方もよく御存じだが、にせ病を使えば一週間くらいの診断書ならだれでもくれます。
たしか軽い脳震蕩を起した結果、一週間ぐらいの治療を要するという診断書であつたと私は聞いております。
その点で、この間一回出頭して家へ帰つて石川新聞で見ますと、卜部町長がそういうことを確言しておるということを、書いてありますので、町長に私抗議を申し込んだのですが、町長はああいうことを確言しないと言う。台帳を幾つも持つていると石川新聞には書いてあるが。
そんなものはありません。
それはこうだと思うのです。泉淺吉氏にキノ部という畑がある。そのキノ部の畑を土地改革にあたつて耕地整理をした。そのときに私はその責任者としての立場から耕地整理の図面を書いた。そのときに泉がそれを見て、お前図面を書いているなと言つて、鬼の首でもとつたように叫んだ。それを言つているのだと思います。耕地整理をするときには当然そういうものが必要なので、私はそれを書きました。それだけです。
ありません。台帳というのは私は持つておりません。
先ほども申しましたが、それが紛争の発端なんです。二十二年度までつくつていた農民から、二十一年度の土地改革を見越して敞田省三氏と敞田貞造、それから敞田和子氏の代理人として、敞田省三氏が、地面を二反歩余りでしたか三反歩でしたか、不法取上げというか——当時の農地調整法によると不法取上げですが、それをやつて、自分で耕作した。それを農民がいかようにも取返すすベがなく。そこで二十二年度につくりたいが、もう向うが隣り部落の馬を雇つて來て耕しかかつた。しかしどうしてもことしはとらないと困るというので一年遅れれば飯米にあがつてしまうというので農民組合をつくつて、そうして共同耕作をしたのだつたろうと思います。
前のつくつておる者だけでしよう。私なんか全然知らない。
それはおらないでしよう。それはうそでしよう。組合結成当時組合員は大体十七名もおらぬのですから。うち中、女房も子供も出れば別ですが。
実力行使というと何ですか。
それは耕作権の擁護という建前から、いわゆる不法に取上げられておるものは、われわれはどうしても守らなければならぬという建前からやられたものだと思います。
しかし当時の農民の気持としましては、私は当然だと思いますね。
今日に至りますと、相当それが法的に農制法が生きておりますから、そういうような質問も当然かと思いますけれども。