実際に問題になるのは、協定賃金に基づく支払いなんですよ。大体、地域における協定賃金というのは、いまの実際に支払われている賃金からいいますと、これは非常に低い。私の記憶するところでは、たとえば私の県とか奈良県等を見ますと——奈良県の場合は最近かなりいいようでありますが、ごく最近までは大体五百円以内というのが協定賃金で比較的多かったわけです。ところが、実際上、最近の雇用状況なり一般市況から見て、千円以下の実際賃金なんというものはない。一たび労働者がけがをして、まあ再起可能な程度のけがならまだいい。そうでないような場合は、実際労災の基礎になる賃金が、たまたまその地域における協定賃金の基礎になるものですから、しかもそれが非常に低いために、普
