実際の常識から言えば、F86が十分の機数をもって手に入っておる飛行機です。今から作ろうとしておる飛行機、また作っておる。なぜこの86でもってパイロットの養成をしておかぬか。パイロットの養成さえできておれば、源田君が実験したように、短時間のうちに104をこなすことかできる。そうすれば、104は数機だけ買ってきて、その訓練研究をし、いざというときに、パイロットさえおれば、アメリカも供与するだろうし、買うことができる。国産するほど不経済なことがどこにある。もしこれを国産したならば、五年たってF86と同じように世界の優秀機から落伍してしまう。そのために使う費用というものが飛行機よりさらに大きいということをお考えになりたいのです。
