第五十八回国会におきまして科学技術庁長官としての所信を述べさせていただきます。 科学技術の振興が、国民経済の発展と国民福祉の向上の基盤となるものであることは、ここに多言を要しないことと存じます。 わが国が今後一そうの発展を続けてまいりますためには、産業の振興、社会開発の促進等幾多の大きな課題が山積しておりますが、科学技術は、これらの課題を解くための基礎となる最も大きなかぎであります。なかんずく、資本取引の自由化に踏み出したわが国としましては、今後自主技術の開発を強力に推進することが何よりも重要であり、また、産業技術だけでなく、公害及び自然災害の防除、交通事故の防止等、従来にも増して多くの分野におきまして、研究開発の画期的な推
