あなたは法律家としてそういうことをおっしゃるけれども、全部法律家じゃないんです、あの当時の軍人がですね。私も十年近く軍隊におったんです。軍隊から一ぺんそういう判決をされてから、たとえそのあとでまあ法律で裁判してもいいですよと言ってきても、それをやるだけの考え方はない。そこまで軍隊の規律というのはきびしかったんです。何ぼ自分に不利であっても、泣いてそれを受けてきたのが現実です。それに抗するなら、自分が腹を切る以外なかったんです。そういう状態も何もお考えなく、なぜそのときにやらなかったと、そういう状態も一片の考えもなくてそういうふうに冷たい解釈をされるのが、こういうのがいままでも残っておる証拠だと私は思うのです。そういう状態じゃなかった
