アメリカの利益のために日本の兵備を整えるという意思は持っておりません。日本は日本を守るだけの力を――これは集団保障でなければ今日ではなかなかむずかしいことでありますけれども、急迫不正の侵略に対して一時的の防衛力を持ちたい、それによって日本は防衛できる。世界大戦を避けたいというのがすべての国の人が持っておる意思だと思いますから、暫時の間でも日本を防衛して、そうして集団保障によって完全な防衛を考えるという考え方を持つよりしかたがないと私は思っております。
アメリカの利益のために日本の兵備を整えるという意思は持っておりません。日本は日本を守るだけの力を――これは集団保障でなければ今日ではなかなかむずかしいことでありますけれども、急迫不正の侵略に対して一時的の防衛力を持ちたい、それによって日本は防衛できる。世界大戦を避けたいというのがすべての国の人が持っておる意思だと思いますから、暫時の間でも日本を防衛して、そうして集団保障によって完全な防衛を考えるという考え方を持つよりしかたがないと私は思っております。
ただいまそういう考えは持っておりません。
独立国として自衛力を持つということは私は当然だと思うのです。わが国として国情に見合いまして自衛力の整備をはかることを基本方針としていることは、たびたび政府としては申し述べましたが、このことは国民においても了解をしてくれるものと思っております。
世界の平和をこいねがっていることは、世界の国民ひとしく同じだと私は思うのです。世界の平和を維持していくのには、各国がそれ相応の自衛力を持つということが要件になってくると私は思うのです。それで日本も最小限度の自衛力を持ちたいという考え方で今政治をやっているわけであります。すなわち平和を実現するのには自衛力が必要なのだと考えているのです。
東南アジア諸国とは、賠償問題を解決しつつ経済の関係を密にしていきまして、相互に国民生活の向上をはかっていきたいと思っております。それによって東南アジア諸国とは平和と共栄の目的を達成できると考えております。
東南アジア諸国は日本を恨んでおるという形はございません。日本が賠償問題を解決していけば、最も日本を信頼して協力をしてくれる諸国だと思っております。
ただいまの薄田君のお話は非常にもっともなことだと思います。自衛隊は災害の際の派遣のみならず災害の際の派遣は御承知の通りに北海道の岩内にも、能代にも派遣いたしました。派遣のみならず土木工事等につきましても、部外からの要請があった場合はできる限りこれに応ずることとしておりますから、あなたのおっしゃるような方針でやっておると船田長官もただいま申しております。今後もその方針でやっていきたいと考えております。御趣旨のように平常時にあっても自衛隊を広く国土建設のために役立たせることも必要と思うのでありますが、さらによく検討いたします。
現在は日米相互防衛援助協定等によりまして、米国から供与されておる兵器等で秘密のあるものは、秘密保護法によって秘密の保護の措置を講じておるのであります。この法律によって十分やっていけると考えております。御趣旨の点はさらによく検討させたいと思っております。
今あなたのおっしゃるように、国会はできるだけ召集して、国会の承認を得たいと思っております。
私はそういう場合を想像してちょっと答弁しかねます。
それはあり得るでしょう。仮定の質問に対しての答えは非常にむずかしいのですけれども、そういう場合はあり得ると思います。
防衛出動は日本だけでやれると私は思います。
御質問の趣旨はごもっともと思います。よく検討いたしたいと考えます。
国土を防衛するに必要な最小限度の実力を保有すべきは当然であります。それで私は今まで憲法九条はこれを否定していないという消極的な答弁をして参りました。しかしそれは、あなたのおっしゃる通りに不足しております。国民はみずから自分の国土を守らなければならないという気持を持つことが大切であるということは、私も考えます。そうでなければならないと思います。このことにつきましては、国民に十分納得してもらう必要がありますので、そのために政府としては将来積極的に努力をいたしたいと考えております。
国防計画の大綱並びに防衛産業の育成の根本方針につきましては、国防会議が設けられました暁にはこれに諮問いたしまして、成案を得たならば適当な周知の方法を講じまして、国防問題について国民の理解を得て、その協力を求める覚悟をしております。
基地の設定または拡張につきましては、従来もわが方としては、わが国の防衛のために必要性ということを考えて米側と話し合いを進めてきました。もちろんその通りでなければなりません。今後もこの点についてわが方の主張すべきことは十分に主張していきたいと思っております。またこの趣旨を国民に徹底させていくことが必要だということは、床次君と同じ考えを持っております。憂いを同じくしております。
床次君の言われる通りに、憲法改正に当りましては、もちろんこの点を重視いたしまして研究していきたいと思います。国防会議に関する規定を憲法に取り入れるかどうかは、憲法調査会に検討してもらいたいと思っております。自衛隊に対する指揮監督につきましては、政治優先の原則を確立していかなければならないのは当然であります。従って最高指揮権は、国会に対して責任を負う内閣が持つべきであろうと考えております。
アメリカ軍の撤退する時期は、日本の防衛が漸次整備してきたときにくると思いますけれども、具体的な撤退の時期は、防衛が整備せられたる後に、アメリカと相談をしてきめることになろうと思います。
私は、あなたと根本の理想において少し違うようです。ソ連が戦う意思は、戦争を始める意思は絶対にないということが確実ならば、非常にうれしいことだと思いますけれども、戦争というものはいつでも始まらないと思ったときに始まるものなんです。それですから、始まらない間に始まることを予想して日本としては相当の経済と――あなたの御心配になっておる言葉をかりて言えば、経済と見合う自衛軍を持っておるということが、平和に貢献するゆえんだと私は考えるのです。経済と見合う自衛軍を持たない、自衛軍は一つも持たなくても世界の平和は確実だというような保障は、どうしても私は考えられないのです。それでやむを得ず経済と見合うというか、自衛のための最小限度という言葉を使うか
先刻申しました通りに、日本は、日本の経済と見合いまして、日本を守るだけの最小限度の自衛隊を作りたいというにとどまっておりまするアメリカと協力をして日本が何かアメリカの戦争に巻き込まれるというような防備をするわけではございません。