この賠償協定の成立を契機といたしまして、日比間は、先方の大統領の談話にもありました通り、画期的な一つのエポックを作りまして、これからいわば日比親交関係に入っていく段階になると思うのであります。それの一番もとになるものは、何と申しましても経済上の相互相補う関係にあるということが一番実質的な基礎ではありましょうが、しかしその上にやはり精神的にも相互の親近感、つながり、兄弟の関係にあるというような感じが今後は濃厚になってくると思うのであります。これは高碕長官が言われました通り、先方の識者、朝野を問わず、またその階級の上下を問わず、先方の人たちがいずれも一致してそういうように言っておるところでありまして、今後非常に日比間は親善関係を増すと思
