いや、勿論今お示しのように勤労所得と法人所得との構成比率から見て、現在のような比率はいいとは思いませんし、特に法人所得の所得構成比率はもつと上るべきであるということは、お話の通りだと思うのですが、併し現実の出発のときには非常にその比が少かつたので、それを上げなければならないとしても、相当計画的に逐次上げて行くべき問題であつて、問題は勤労所得が最低生活水準すら不可能な状態に置れているときに、それを顧みず、こういうふうな急激な法人所得の増加を図ることが政策上よろしきを得ているかどうか、むしろ問題は勤労所得の部面における最低生活は保障するというような配慮をした上で、なお法人所得の構成比が低いならばそれを上げるような、相当長期な配慮の上に計
