フィリップ曲線というものは、今日までわりあいに、何というか、妥当であったとし、しかし最近、先進諸国においては必ずしもそれが妥当しないと、こういうような議論は御存じのとおりでございます。そういう学説はともかくといたしまして、私どもといたしましては、高い経済成長というときにはどうしても高い賃金上昇を伴ってくる。そういうことから、これはやはりできるだけ安定成長の路線に持ってまいる。成長が安定的な路線に抑制されてまいりますれば、当然全体のバランスの中において賃金も決定されるべきである、されるはずである、そういうふうに考えております。
