当時連合軍の門司港におきます港湾荷役が非常に輻湊しておりまして、再三連合軍の現地駐屯指揮官から五号起重機船を連合軍の荷役に従事さしてもらいたいという交渉を受けたのでありますけれども、成規の手続その他を踏んでもらいたい。非常に貸借関係がやつかいなので、できればお断りしたい。それからまた、そういうことでお断りして参つたのでありますけれども、九月八日、ますますその荷役が逼迫している状態にありましたが、すぐさま動ける状態で連合軍の荷役に従事してもらいたいという非常に強硬な指示がありまして、やむを得ずこちらの四建の従業員を乗せたまま、そうして円建の材料その他をとりあえず積載したまま、向うの仕事に従事さしたのであります。そうしてその実際の契約そ
